2013年1月1日火曜日

マーリンズ最後の希望スタントンと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、マイアミ・マーリンズの若き大砲ジャンカルロ・スタントン外野手。

「ジャンカルロ」という名前を聞くと「イタリア人の俳優?」と問い返してしまいそうですが、スタントンはアイルランド系の父親とアフリカ系の母親の間に生まれたれっきとしたアメリカ人。名前の由来は本人によると「両親が単に気に入っていたから」だそう。日本でもとくに理由や由来のない外国人ふうの「キラキラネーム」が多くなっていますが、スタントンの名前はアメリカ版のそれなのでしょうか・・・。フルネームは「ジャンカルロ・マイケル・クルース・スタントン」。イタリア語発音の「ジャンカルロ」は子どもの頃からアメリカ人に正しく読まれたことがほとんどないらしく、昨年まではMLBでの登録名も「マイク・スタントン」でした。ただ本人的には「ジャンカルロ」こそカッコイイ名前だという思いがあり、昨年から登録名を「ジャンカルロ・スタントン」に変更。マイク・スタントンといえば90年代にアトランタ・ブレーブスやニューヨーク・ヤンキースで活躍した同姓同名の左腕投手がいるので、ファンとしてはキャラの立った「ジャンカルロ」への変更は大歓迎。名前といえば、与田剛さんは与田剛士で登録されていたこともありましたね。

さてスタントンが所属するマーリンズは、大物選手を一気に放出してしまったことでオフ前半の話題をさらいました。レギュラークラスで残ったのはスタントンとローガン・モリソン外野手の二人。彼らはチームの生え抜きであり、またFA権取得までまだ時間がある「安い選手」であることから、年俸総額削減を目指す球団の「売却リスト」には入りませんでした。しかし、他チームがもっとも欲しいのはこのスタントンであるとも言われています。事実、スタントンはこれまでにも何度か大物選手をからめたトレードで交換要員として指名されたことがあり、そのたびマーリンズは放出を拒否し続けてきました。彼はいわばマーリンズの「宝物」なのです。

スタントンはまだ23歳、右腕の長いオレンジ色のサポーターと大きな目がトレードマーク。メジャー実働3年ながらすでに93本塁打をマークしており、若手中心の布陣になることが予想される2013年のマーリンズでクリーンナップに座ることは間違いないでしょう。昨シーズンは123試合に出場して打率.290、37本塁打(ナショナルリーグ2位)、86打点、長打率.608(同リーグ1位)。8月17日のニューヨーク・メッツ戦ではMLB全体のシーズン最長記録となる約150メートルの本塁打を放っています。2011年に臨時で指揮をとったジャック・マッキーオン監督はかつてマーリンズに在籍した「教え子」のミゲル・カブレラ(昨シーズン三冠王達成)を引き合いに出し、スタントンは若いのでまだ改善の余地があるものの、よく似ていると評しています。

昨年はオールスターにも出場、全米のファンの注目度も一気に高まりましたが、心配なのは故障。まだシーズンを通してフル出場した経験がなく、膝や太腿の違和感、あるいは目がかすむといった理由で先発を外れたことがあります。とはいえ、フィラデルフィア・フィリーズのチャーリー・マニエル監督に「現段階で彼ほど強くボールを打てる選手はいない」と絶賛されるなど、スタントンの才能と実力は間違いありません。

マーリンズが主力5選手をトロント・ブルージェイズに放出したトレードの際には、チームを批判するコメントをツイッターで流すなど、怒りをあらわにしたスタントン。普通、選手が所属球団の悪口を書けば批判されるものですが、このときは多くのファンも同情的で「ジャンカルロも放出してやれば?」という意見も少なくありませんでした。しかしFAまではあと数年、それまではマーリンズに残った唯一のスター選手としてチームリーダー的な活躍を期待したいものです。与田剛さんならどのような感想を持つでしょうか。


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