2013年1月13日日曜日

該当者なしとなった殿堂入り投票と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、MLB殿堂入り投票について。

すでにスポーツ紙等で報じられていますが、先日2013年度のMLBの新たな殿堂入りメンバーを選出する投票が行われ、その結果、今年は該当者なしという結果になりました。といっても対象者が「ぱっとしないメンツ」ばかりだったわけではありません。むしろ逆で、バリー・ボンズ、サミー・ソーサ、ロジャー・クレメンス、マイク・ピアザ、クレイグ・ビジオ、ジェフ・バグウェル、ジャック・モリスといった、そうそうたる面々。この投票は得票数ではなく全体の75%以上の票を獲得した者を殿堂入りさせるルールのため、今回のような超一級のスターが多数対象者になると、票が割れてしまうのです。今回もっとも多くのシェアを取ったのはビジオで、通算3060安打(歴代21位)の記録は殿堂入り十分と言われていましたが、68.2%とあと一息でした。

実は今回の殿堂入り投票は、薬物疑惑にまみれた選手がどのように扱われるかという意味でも、注目を集めていました。ボンズ、ソーサ、クレメンスはすでに禁止ステロイドの使用が判明しています。これに対して「彼らの記録は薬物のサポートなしではなし得なかった」と批判する人がいれば、「薬物を使っていたとしても彼らは偉大だ」と評価する人もいます。普通なら文句なしに殿堂入りできる実績を持つ彼らですが、投票結果を見る限り、彼らを支持する投票者はさほどいないことが明らかになりました。一年目でこの結果ということは、おそらく今後、彼らの殿堂入りはないでしょう。

ミッチェル・レポートに端を発する薬物騒動の渦中にあった当時は選手たちも口をつぐんでいましたが、最近では禁止薬物を使用する選手に対して、はっきりと批判的な意見を表明する関係者が多くなりました。今回見方によってはボンズやクレメンスに「票を奪われた」形のビジオは、「禁止薬物を使用した選手と一緒にされるのは苦痛」と話し、また、1970~80年代にフィラデルフィア・フィリーズで強打者として鳴らしたマイク・シュミットは「この世代はおいしい思いをしたつけを払った」とコメントしています。

さて、殿堂といえば来年は野茂英雄が対象者になりますが、どのくらいの票を集めるでしょうか。与田剛さんも注目していることでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿