2013年1月17日木曜日

引退選手の「一試合のみ契約」と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、ニューヨーク・ヤンキースが先日引退を発表した松井秀喜選手と一試合だけ契約し、引退セレモニーを行うのでは?という情報。

「一試合のみ契約」で記憶に新しい例は、ノマー・ガルシアパーラ内野手がボストン・レッドソックスとマイナー契約を交わしたことでしょうか(この場合、正確には「一日のみ」ですが)。ガルシアパーラはかつてボストン・レッドソックスにドラフト1位指名されて入団(与田剛さんは中日のドラフト1位でした)、1997年にアメリカンリーグ新人王に輝き、首位打者2回、シルバースラッガー賞2回、オールスター選出5回と輝かしい記録に包まれ、間違いなく1990年代後半のレッドソックスの顔でした。しかし故障の多さから次第に出番が減り、フロントとの軋轢もあって放出され、その後シカゴ・カブス、ロサンゼルス・ドジャース、オークランド・アスレチックスと3球団を渡り歩いて引退を決意します。

そして、2010年3月、レッドソックスは次のような声明を発表します。
「レッドソックスは本日、ノマー・ガルシアパーラとマイナー契約を交わしました。合意の直後、ガルシアパーラは引退を発表しました」
その後の記者会見で、本人はこう言います。
「僕の心の中には、常にレッドソックスのユニフォームがありました」

この一日だけの契約は、「レッドソックスのユニフォームを着て引退することが夢だった」というガルシアパーラの古巣への思いに「彼はレッドソックスの歴史の中でも常に特別な存在だ」(ジョン・ヘンリー・オーナー)とする球団が応えたもので、かつては彼を「追い出した」フロントとの和解を感じさせるものでした。そして、彼の背番号「5」にちなんだ5月5日は「ガルシアパーラ・ナイト」と名付けられ、ガルシアパーラは始球式を務め、ファンに感謝と別れを告げたのでした。

一試合(一日)のみの契約は、大きな記録を残した選手ならだれでもいいというわけではありません。ファンから愛され、同僚から模範とされ、チームの顔であった選手のみに贈られる最大級のプレゼントです。ヤンキースからこのような契約を検討されているというだけで、松井がどれほどファンやチームメイトから愛されていたかがわかろうというもの。ぜひ実現してほしいものですね。与田剛さんも同じ気持ちではないでしょうか。

ちなみにガルシアパーラは松井と縁があり、松井が高校時代に日本代表チームのメンバーとしてアメリカ代表と対戦したとき、アメリカチームのキャプテンがガルシアパーラだったということです。





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