2013年1月4日金曜日

WBCにタイ代表として出場したデーモンと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、先ごろWBCの予選にタイ代表のメンバーとして出場し、現在はフリーエージェントのジョニー・デーモン外野手。

WBCは野球の発展途上国のための措置として、両親のどちらかがその国の出身であれば代表メンバーとして出場することが可能です。メジャーリーガーというと、なんとなく大多数がアメリカ人で、他にプエルトリコ、ドミニカ共和国、ベネズエラあたりの出身者がいるくらいだと思っていたら、意外な選手が意外な国の代表になっていて、面白い発見をすることがあります。たとえば過去にはマイク・ピアザ捕手がイタリア代表、アンドリュー・ジョーンズ外野手がオランダ代表、ジャスティン・モーノー外野手がカナダ代表で出場しています。今回はなんと、タイ代表チームにボストン・レッドソックスやニューヨーク・ヤンキースで活躍した俊足外野手ジョニー・デーモンが参加しました。

言われてみれば、どことなくアジア風の顔をしたデーモンは、母親がタイ人。タイの野球レベルは国際ランキング27位にあり、近年は東南アジアの大会で優秀な成績を収めているとのこと(ちなみに、タイ代表の監督、コーチは日本人の指導者の方が務めています)。

デーモンは、メジャー18年間で2,769安打、235本塁打、1,139打点、408盗塁。盗塁王1回、オールスター選出2回。カンザスシティ・ロイヤルズ時代はリードオフヒッターとして10試合連続先頭打者安打をマーク、シーズン136得点は球団記録を更新しました。肩が弱いためゴールドグラブは受賞経験がありませんが、フェンスを恐れない積極的な守備が売り物です(そのせいで故障も多いのですが)。

昨シーズンはクリーブランド・インディアンスと1年契約。しかし打率.222と期待に応えることができず8月に解雇され、以後どの球団からもオファーがないまま現在に至ります。なんとなく、先ごろ引退した松井に似ていますね…。デーモンはヤンキース時代に松井のチームメイトで、松井がMVPに輝くとともにヤンキースでの最後の試合になった2009年のワールドシリーズでは、打率.364、3盗塁と持ち味を発揮、チームの優勝の原動力となったのは記憶に新しいところです。3,000本安打まであと231本、なんとか達成させてあげたいところですが、どこか契約するチームは現れないものでしょうか。

WBCタイ代表としてのプレーを決意した際、デーモンはMLB公式サイトに「母の祖国のためにプレーすることを楽しんでいます。これがもし僕の野球人生の最後になるとしても、野球を世界に広げていくことをすごくポジティブにとらえています」というメッセージを寄せました。日本代表の投手コーチは与田剛さんですが、デーモン率いるタイと対戦する姿が見たかったファンは多いでしょう。4年後に第4回WBCが開催されたとき、デーモンはタイ代表の監督かもしれませんね。


0 件のコメント:

コメントを投稿