2013年5月23日木曜日

今季200安打ペースの青木と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは5月の打率が4割を超え、現在ナショナルリーグ打率7位のミルウォーキー・ブリュワーズ・青木宣親外野手の話題。

MLBでの日本人打者の成功例は、なんといってもイチロー、そして松井秀喜。松井が引退、イチローのパフォーマンスに陰りが見え始め、彼らに続く選手は簡単には現れないと思っていましたが、そんなことはなさそうです。ブリュワーズの青木は4月こそ今ひとつの成績でしたが、5月に入ってマルチヒットの試合がなんと14回、一時は打率.333でナ・リーグの打率4位に顔を出したこともありました(現在は.318で7位)。

今季、スプリングトレーニング時から成長をアピールしていた青木。もともと一塁到達スピードがMLB屈指の速さであることに加え、ボール球に手を出さない選球眼の良さにも磨きがかかっています。コアなベースボールファンの支持が高い米国の雑誌FanGraphsは「今年のナ・リーグの首位打者は青木」と予想。さらに脚の面では、俊足選手であるホセ・レイエス、シェーン・ビクトリーノ、マイケル・ボーンが揃ってアメリカンリーグのチームに移籍してしまったので、盗塁王のチャンスもあります。もっとも、青木のここまでの盗塁数は4個と、昨季の30個に比べるとやや寂しい数字ではありますが。

ただ、青木の好調とは裏腹に、ブリュワーズはチームとして非常に厳しい状態にあります。開幕後はまずまずの成績で貯金を作りましたが、5月は4勝16敗と大きく負け越し。地区5位に沈み、首位とは9ゲーム差が開いてしまいました。投手陣がピリッとせず、いくら打っても打ち負けているという感じでしょうか。打者の個人成績は悪くなく、遊撃手のジーン・セグラが現在打率.348でナ・リーグ2位、中堅手のカルロス・ゴメスが同.325で4位、そしてライアン・ブラウン左翼手が同.314で9位と、青木を含め打率ベスト10内に4人も送り込んでいるのですから、このアンバランスは大きな課題です。

この調子でいくと、有力な投手を求めるチーム事情のもと、7月31日のトレード期限までに青木は放出されるかも知れません。もし優勝を狙えるチームに移籍できるならば、本人にとってはモチベーションも上がるでしょうし、悪くはない話です。しかしそれより先に気になるのは、オールスターゲームに青木が初選出されるかどうか。選ばれれば、同じく有力候補であるダルビッシュ有、黒田博樹、岩隈久志らア・リーグで好調を見せている日本人投手との対決が見ものです。与田剛さんの解説で楽しみたいですね。


2013年5月18日土曜日

続出する審判トラブルと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、MLBの審判をめぐるトラブルが
今年はやけに多いという話題。

人間のやっていることですから判定には間違いもありますし、それも含めてのベースボール。しかし、ジャッジ以前のトラブルが最近ちょっと目立つようです。

いくつか例をあげると、4月25日のニューヨーク・ヤンキース対トロント・ブルージェイズ戦。ヤンキースのベン・フランシスコが三塁前にセーフティバントし、サードが素手で取って一塁に送球。間一髪のプレーでしたが一塁塁審の判定はアウト。しかしその後4人の審判団が協議した結果、なんとセーフに覆ってしまいます。これに激しく抗議したブルージェイズのジョン・ギボンズ監督は退場処分となりました。

5月8日のクリーブランド・インディアンス対オークランド・アスレチックス戦。9回、A'sが1点を追う場面。A'sロサレスの打球は左中間フェンスの黄色い判定ラインを越え、柵に当たってグラウンドに落ちました。これはホームランですが、審判団は二塁打の判定。ビデオを確認後も本塁打とは認めず、これに対してA'sのボブ・メルビン監督が猛抗議して退場処分、結局インディアンスが4対3で勝利します。MLB機構のトーリ副会長は後日、決定は覆らないとした上で、「審判団はテレビ画像を十分検討できる状況にあった」と批判、「不適切だった」との声明を出しています。

5月9日のヒューストン・アストロズ対ロサンゼルス・エンゼルス戦。アストロズが7回にマウンドに送った投手が1球も投げずに交代するのを、なんと審判が認めてしまいます。リリーフ投手は故障でない限り少なくとも打者一人に対して投げなければいけないというのは、野球を知っている人なら常識ともいえるルール。後日、MLB機構は責任審判に2試合の出場停止処分と罰金を科しました。

審判の判定は絶対のMLB。それだけに、判定の質の低下は選手のモチベーションを殺ぎ、ファンをしらけさせてしまいます。5月12日、ニューヨーク・ヤンキース対カンザスシティ・ロイヤルズ戦では、判定に不服そうなそぶりを見せた黒田博樹に審判が「たかが一球じゃないか」といった意味の嫌味を言い、普段温厚な黒田が激昂、一触即発の雰囲気になりました。与田剛さんも投手として活躍されましたが、一球の判定が勝敗を左右することもあるのが野球。審判員には襟を正してほしいと感じているのではないでしょうか。





2013年5月10日金曜日

ピッチャーのヘルメット着用の議論と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、MLBでピッチャー返しの痛烈なライナーを受けて負傷する投手が相次ぎ、投手は投球時にヘルメットをかぶるべきではないかという議論が起こっている話題。

5月7日、トロピカーナフィールドでのタンパベイ・レイズ対トロント・ブルージェイズ戦。ビデオで見ても思わず戦慄が走るシーンがありました。2回裏、ブルージェイズの左腕投手J.A.ハップが投げた外角球をデズモンド・ジェニングスがフルスイング。ライナー性の打球はハップの左顔面を直撃し、ハップはそのままマウンドに倒れ込んでしまいました。担架に乗せられフィールドを去る時に右手を軽く上げて拍手に応えたように見えましたが、両軍のベンチは水を打ったように静まり返り、打ったジェニングスのほうが交通事故を起こしたかのように立ち尽くしていました。

ハップの意識は倒れている間もずっとあったとのこと。ただし病院での診察の結果、頭蓋骨には自然に治るレベルではあるもののひびが入っているそうです。ハップは翌日には退院したということですが、復帰に関してはまだ発表されていません。

まったく同じようなことが昨年もありました。オークランド・アスレチックスのブランドン・マッカーシー投手がやはりピッチャー返しのライナーを頭に受けて倒れ、そのまま担架で退場。マッカーシーはその登板がシーズン最後の登板となりましたが、経過は良好でオフにはアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約。現在はローテーション投手として活躍しています。

両投手とも大事には至らなかったとはいえ、野球のボールが頭を直撃すれば、一つ間違えば大惨事です。考えてみれば、打者はヘルメットを被って打席に立ちますが、投手は普通の帽子のみ。しかし160km/hを超えるといわれるピッチャー返しの打球を、投手は誰よりも近くで(しかも投球後で体勢が整っていない場合も)浴びせられるのです。MLBでは、ベースコーチはヘルメットを着用しています。これは、2007年にマイナーリーグの試合でサードベースコーチが打球を頭に受けて死亡した事故が契機となってルール化されました。シアトル・マリナーズやニューヨーク・メッツで活躍したジョン・オルルド一塁手はクモ膜下出血で頭部の手術経験があり、守備についている間もヘルメットを被っていた例があります。

同じように、投手も投球時にヘルメットを被るべきではないかという議論がしばしば起こりますが、今のところ実現に至ってはいません。ちなみに日本の高校野球では、バッティングピッチャーは頭部を守るためのヘッドギア着用が義務付けられており、投手用のヘルメットも商品化されています。

このような事故は、野球が常に危険と隣り合わせであることを私たちに再認識させます。与田剛さんも投手でしたが、どのような考えをお持ちでしょうか。

2013年5月5日日曜日

“Energy Boy”川崎の活躍と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、ハッスルプレーで人気を得ているトロント・ブルージェイズの川崎宗則選手の話題。

憧れのイチロー選手とメジャーで一緒にプレーする夢を追いかけて、昨年シアトル・マリナーズに移籍した川崎。しかしイチローは7月にニューヨーク・ヤンキースにトレードされ、川崎自身もシーズン後に戦力外通告。日本球界に復帰するという憶測も呼びますが、川崎のメジャーの夢はまだ終わっていませんでした。今年になってトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、4月に昇格後ははつらつとしたプレーとコミカルなキャラクターで同僚やファンの心をつかみ、なかなか波に乗れないチームの救世主的存在となっています。

ブルージェイズといえば、昨オフに大型トレードを断行、オールスター級の選手を大勢獲得し、一気に優勝を狙える陣容を整えました。しかしながら鳴り物入りで入団した先発投手陣はなかなか勝てず、正遊撃手ホセ・レイエスはスライディングの際に足首を故障して前半戦絶望。チームは早くも10個負け越して地区最下位に沈んでおり、この調子ではトレード期限までに大物選手を売り払うのではないかと噂されています。

そんな中、レイエスの故障で遊撃手のポジションを得た川崎は、持前のハッスルで離れかけたファンの心を引き戻しました。凡打でも、点差が開いていようとも常に全力疾走。グラウンドでは出身地の方言で「チェスト!」とチームを盛り上げます。打力や守備力ではレギュラーのレイエスに見劣りしますが、地元紙はこぞって川崎を特集。実況アナウンサーは彼を“Energy Boy”と呼び、ホーム球場のロジャースセンターでは右翼スタンドに特製Tシャツを着たファンが集まる「カワサキ・コーナー」ができました。川崎に対して約4万人の地元観衆から大きな歓声と拍手が湧き起こるのを見たイチローは「ジーターがニューヨークに帰ってきたくらいの歓声ですよ」と評したほど。

残念ながら打率は次第に下がってきて現在.216。再びマイナーに落とされてもおかしくない成績ですが、なんとか踏ん張ってシーズン終了までメジャーで活躍してほしいもの。かつてWBCでともに戦った与田剛さんも同じ思いではないでしょうか。