2012年11月28日水曜日

2022年まで契約延長したロンゴリアと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、タンパベイ・レイズのエバン・ロンゴリア三塁手が球団と2022年までの契約延長に合意した話題。

ロンゴリアは2008年に新人王を満票で獲得(与田剛さんは1990年のセ・リーグ新人王)、前年サードを守っていた岩村明憲選手が彼にポジションを空けるためにセカンドにコンバートされましたね。ロンゴリアは期待通りの活躍を見せ、ルーキーイヤーから3年連続でオールスターに選出、アレックス・ロドリゲスに代わるアメリカンリーグの代表的な三塁手に順調に成長します。5年間で新人王以外の個人タイトルは獲っていませんが、ここぞというところで試合を決めるのが彼のスターたるゆえん。2011年最終戦での、レイズのワイルドカード進出を決めるサヨナラ本塁打は長くファンの記憶に残る一打です。

今シーズンはスライディング時の故障で長期にわたって故障者リスト入り。わずか74試合しか出場できませんでしたが、なんと先日、球団との間で2022年までの契約延長に合意したことが発表されました。現在の契約も2016年までありますので、6年の延長。そのあと1年は球団が権利をもつオプションとのこと。年俸は17年以降1600万ドル(約12億円)、日本人の感覚からすれば巨額の契約ですが、昨今のメジャーの感覚からすれば「まずまず」のスケール。むしろロンゴリアが大きな故障なく現在のペースで活躍できれば、バーゲン価格だという評論家もいるほどです。

このような長期契約は現在のメジャーリーグではそれほど多くありません。長くても5~6年程度で、FA取得時にたいていの選手が他のチームに移籍します。今回の契約でレイズはロンゴリアにずっとチームの中心選手として扱いたいという誠意を示したと言えるでしょう。しかも今年、彼はシーズンの半分を棒に振る故障をしたわけで、普通なら球団は長期契約に不安を持つもの。その年に契約延長を保証してもらえたわけですから、ロンゴリアも感激したのではないでしょうか。そのキャリアのすべてを一球団で終える選手のことをフランチャイズプレーヤーと言いますが、ロンゴリアもその道が拓けたというわけです。

他にフランチャイズプレーヤーといえば、ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーター遊撃手、マリアーノ・リベラ投手、今年引退したアトランタ・ブレーブスのチッパー・ジョーンズ三塁手が思い浮かびます。ジーターもリベラも残されたキャリアはそれほど長くないだけに、彼らが最後のフランチャイズプレーヤーではないかとも言われましたが、ロンゴリアが続きそうですね。

ところで、このオフは最下位に沈んだマイアミ・マーリンズがレギュラークラスの選手をほぼすべて放出したことが話題になりましたが、トロント・ブルージェイズに放出されたマーク・バーリー投手が「(マーリンズに)契約時に長い付き合いになると言われたのに騙された」と憤慨しているというニュースがありました。90年代の球団数拡張(エクスパンション)で誕生した同じフロリダ州のレイズがこのように選手との信頼関係を見せたいっぽうで、マーリンズはいまだに選手を集めては解体しての繰り返し。明暗がくっきり分かれたようですが、与田剛さんならどのように解説されるでしょうか。




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