2012年11月15日木曜日

2012年最優秀監督賞と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、今シーズンのMLB最優秀監督賞について。

2012年のMLBマネージャー・オブ・ザ・イヤーは、アメリカンリーグがオークランド・アスレチックスのボブ・メルビン監督、ナショナルリーグがワシントン・ナショナルズのデイビー・ジョンソン監督と発表されました。メルビン監督はアリゾナ・ダイヤモンドバックスで2007年に受賞して以来5年ぶり、ジョンソン監督はボルチモア・オリオールズ時代の1997年以来15年ぶりの受賞。この2人には共通点があります。2人とも二度目の受賞であること、そして過去4人しかいないア、ナ両リーグでの受賞になることです。

アスレチックスは今シーズン、最終戦で首位に立って優勝というこれ以上ないドラマチックな戦いぶりを見せてくれました。夏までは「もしかしたらポストシーズンに出られるかも」くらいの期待だったのが地区優勝まで行ってしまったのですから、監督の手腕が評価されてしかるべきでしょう。アスレチックスといえば「マネーボール」の元祖、低予算のために若手中心のチーム編成が宿命付けられているわけですが、見事にやりくりして優勝を勝ち取りました。とくに終盤に好調だったバートロ・コロンが薬物の問題で出場停止になり、開幕投手のブランドン・マッカーシーが頭に打球を受けて入院しても、代わりの選手が穴を埋め、勝利のペースはまったく落ちませんでした。

ジョンソン監督は昨年途中からナショナルズの指揮を執っていますが、こちらはアスレチックスに比べれば資金力に余裕もあり、ある程度戦力は整った中での采配と言えるでしょう。ナ・リーグは他にワールドシリーズ王者のサンフランシスコ・ジャイアンツのブルース・ボウチー監督や、中地区優勝シンシナティ・レッズのダスティ・ベイカー監督も候補にあがっていましたが、この2人はどちらかといえばベテランをうまく使うタイプ。これに対しジョンソン監督は、手術明けのスティーブン・ストラスバーグ投手を医師の薦めに従い9月に「あがり」にして無理をさせず、また新人のブライス・ハーパー外野手に中軸を打たせながらチームとして今季メジャー最多勝利をあげるという、「育てながら勝つ」という難しい課題をクリアした点が評価されたのではないでしょうか。

もっとも、チームの勝利は監督の手腕だけによるものではありません。チームにフィットする選手を集めるGMを始めとしたフロントがあってこそ。また、チームの戦力がピークになりつつある時期に監督を務められるかどうかは運もあります。メルビン、ジョンソン両監督とも「球団組織のおかげ」とコメントしていますが、これは揺るぎない事実。とくにアスレチックスなど監督よりもGMのほうが存在感があるくらいですからね。与田剛さんならどう評価されるでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿