2012年11月18日日曜日

2012年MVPと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、いよいよ大詰めの2012年MLB個人賞、本年度の最優秀選手、MVPです。

まずは結果から。アメリカンリーグは45年ぶり三冠王のデトロイト・タイガース、ミゲル・カブレラ。ナショナルリーグは昨年の大ケガから復活を果たしたサンフランシスコ・ジャイアンツのバスター・ポージー。ナ・リーグのほうはほぼ下馬評通りの結果。アメリカンリーグは「超新人」ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウトが新人王に続きMVPも獲るのではないかと関心を集めましたが、結果は文句なしのカブレラ勝利に終わりました。

得票は以下の通りです。

アメリカンリーグ

ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース 362ポイント)
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス 281ポイント)
エイドリアン・ベルトレイ(テキサス・レンジャース 210ポイント)
ロビンソン・カノ(ニューヨーク・ヤンキース 149ポイント)
ジョシュ・ハミルトン(テキサス・レンジャース 127ポイント)
アダム・ジョーンズ(ボルチモア・オリオールズ 124ポイント)

ナショナルリーグ

バスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ 422ポイント)
ライアン・ブラウン(ミルウォーキー・ブリュワーズ 285ポイント)
アンドリュー・マッカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ 245ポイント)
ヤディアー・モリーナ(セントルイス・カージナルス 241ポイント)
チェイス・ヘッドリー(サンディエゴ・パドレス 127ポイント)

アメリカンリーグでトラウトがMVP候補にあげられた一つの根拠が「セイバーメトリクス」。従来からある打率、打点、ホームラン数といった指標から離れ、できる限り公平かつ客観的に選手の成績を比較するための統計方法で、「マネーボール」で知られるオークランド・アスレチックスがこれに基づいて選手を集め成功したことで一躍脚光を浴びました。この考え方によれば、盗塁でリーグ1位(49個)を記録し、センターの守備でもホームランをもぎ取るスーパーキャッチを何度も披露したトラウトのほうが、脚や守備がイマイチの三冠王カブレラよりチームの勝利に貢献したという点で価値が高くなるのです。このようなことから、今回のカブレラ対トラウトのMVPレースは、「従来指標とセイバーメトリクスの戦い」と評する解説者もいたくらいです。

しかし結果は、圧倒的とまではいきませんがカブレラが大差をつけてMVP受賞。やはり45年ぶり三冠王のインパクトと、所属チームがリーグ優勝したという点がモノを言ったというところでしょうか。しかし今季5月にマイナーから昇格した、つまり実働期間が他の選手より一ヶ月短いトラウトの獲得ポイントがナショナルリーグ2位のブラウンとほぼ同じというのは、これはこれで驚異的なパフォーマンスと言えます。いわゆる5ツールプレイヤーとして、トラウトが今後どこまで飛躍するのか楽しみですね。

ナショナルリーグは首位打者を獲得したポージーがMVPも獲得。こちらも「MVPは優勝チームから」という不文律に即した結果となりました。2位ブラウンと3位マッカッチェンはトラウトと同じように攻守とも優れた万能プレーヤーですが、ブラウンがホームラン王を獲ったのに対し、マッカッチェンは最終的に無冠に終わったことが、順位の差になって表れたように感じます。4位のモリーナ、5位のヘッドリーは今シーズン大躍進。少々でき過ぎの感もありますので、ぜひ来年以降も同じレベルで活躍し、今シーズンがまぐれでないことを証明してほしいものです。

MVPの発表で、今シーズンのMLBの主な個人表彰は終わり。今年はトラウトやブライス・ハーパーといった桁はずれのポテンシャルを持つ新人が登場しましたが、彼らもまた近いうちにMVP候補として名前が上がるに違いありません。与田剛さんはどう評価するでしょう?おっと、来年はWBCがありますから、今はメジャーよりそっちで頭が一杯かも知れませんね。


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