2012年11月11日日曜日

韓国選手の初のポスティング移籍と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、韓国のプロ野球選手が初めてポスティング制度を使ってメジャー球団に入団する(現在では決定していませんが)話題。

先ごろ韓国プロ野球ハンファ・イーグルス所属の柳賢振(リュ・ヒュンジン)投手がメジャー移籍を目指してポスティングシステムの利用を申請、複数チームが入札したと伝えられましたが、昨日ロサンゼルス・ドジャースが2574万ドル(約20億3300万円)で落札したことが判明しました。日本人でポスティング移籍したダルビッシュ有の5170万ドル(約40億円:当時)、松坂大輔の5111万ドル(約60億円:当時)に比べればスケールは小さく見えますが、それでも韓国人プロ選手の初めてのポスティングにしてはかなりの高評価と見られています。

もちろん、韓国人メジャーリーガーはすでに何人も誕生しています。現在メジャーでレギュラークラスなのはクリーブランド・インディアンスの秋信守くらいですが、韓国人初のメジャーリーガーで昨年オリックス・バファローズにも在籍した朴賛浩、ワールドシリーズでもクローザーとして登板した金炳賢、シカゴ・カブスで期待された崔熙渉といった選手はアメリカの野球ファンにもよく知られています。しかし彼らは韓国のプロ野球を経由せず、アマチュア時代にメジャー球団と契約して入団した選手ばかり。韓国球界で優れた成績をあげた選手はなぜかメジャーでは評価が低く、選手もメジャー挑戦より日本のプロ野球でのプレーを選んでいました。柳賢振がドジャースに入団すれば、韓国球界を経験してメジャーに渡る最初の選手になります。

柳賢振は187センチ、98キロの左腕投手で150km/hを超える速球やスライダーが武器。2006年に18勝を挙げて新人王と最優秀選手に輝くなど今季まで通算98勝(52敗)をあげています。韓国代表としては2008年北京五輪の金メダル獲得に貢献。準優勝だった2009年のWBCでも5試合に投げました(優勝した日本代表の投手コーチは与田剛さんでしたね)。今季は182イニングを投げて210奪三振、防御率2.80という数字を残しています。

ドジャースといえば野茂英雄がメジャーデビューした球団であり、当時のローテーションには韓国人の朴賛浩、ドミニカ人のラモン・マルチネス、メキシコ人のイスマエル・バルデス、アメリカ人のトム・キャンディオッティが並び「インターナショナル・ローテーション」と呼ばれたもの。来季のドジャースはそこまで国際色豊かではありませんが、エースのサイ・ヤング賞投手クレイトン・カーショウを中心とした投手陣はリーグ屈指。先発にはカーショウにクリス・カプアーノと左腕投手が二人いますが、ここにもう一人、左の柳が加わるとどうなるのか、考えただけでわくわくしますね。与田剛さんも同じ気持ちではないでしょうか。



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