2012年11月13日火曜日

2012年新人王と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、今シーズンのMLBの新人王について。

2012年のMLBルーキー・オブ・ザ・イヤーは、アメリカンリーグがロサンゼルス・エンゼルスの
マイク・トラウト中堅手、ナショナルリーグがワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー右翼手と発表されました。ほぼ下馬評通りの結果となりましたが、ナ・リーグはアリゾナ・ダイヤモンドバックスのウェイド・マイリー投手が善戦、僅差でのハーパー選出となりました。与田剛さんも1991年に新人王に選ばれていますね。

個人表彰は運にさゆうされます。どんぐりの背くらべのような年ならそこそこの成績で選ばれることもありますが、あまりに傑出した選手がいると他の年なら十分ナンバーワンになれる活躍をした選手が涙を飲むこともあります。今年の新人王は明らかに後者の年だったので、ア・ナ両リーグとも選ばれなかったルーキーには気の毒というほかありません。

MLBの各賞の選出は、今年から若干方式が変わりました。まず候補者が各リーグ3名ノミネートされ、その3名の中から全米野球記者協会の記者が投票することになったのです。新人王の両リーグのノミネート選手は以下の通りでした。

アメリカンリーグ

マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)
ダルビッシュ有(テキサス・レンジャース)
ヨエニス・セスペデス(オークランド・アスレチックス)

ナショナルリーグ

ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)
ウェイド・マイリー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
トッド・フレイジャー(シンシナティ・レッズ)

ア・リーグは1位票をすべて獲得したトラウトが文句なしの受賞。実際、今シーズンのトラウトの活躍は、新人王は文句なし、むしろMVPを獲得できるかどうかのほうが注目されていると言って良いほど。新人王とMVPを同時受賞した例は過去にイチローがありますが、イチローは日本ですでに実力を発揮してからメジャーに来たわけで、今年21歳のトラウトがそれに匹敵するパフォーマンスを見せているのは驚異というほかありません。すでにゴールドグラブとシルバースラッガーを受賞しており、日本のスポーツ紙にはダルビッシュの落選を残念がる記事がいくつかありましたが、現実的にはまったく問題にならないくらいの存在感をトラウトは示しているのです。

ナ・リーグは話題性においてはハーパーがダントツでしたが、マイリーは開幕から順調に勝ち星を重ねて4月の最優秀新人に選ばれました。前半戦で9勝をあげてハーパー、トラウトとともにオールスターにも出場。ハーパーとマイリーの比較は野手と投手ですから非常に困難です。そうなると所属チームが優勝しその中での貢献度が高かった事実がハーパー有利に働いたように思えます。ハーパーはトラウトよりもまだ若く、先月20歳になったばかり。19歳でのオールスター選出は史上最年少。10代での20本塁打は史上2人目。これからまだまだ最年少記録を塗り替えていくでしょう。

今シーズンは新人が大豊作でした。落選した4人も、ダルビッシュは16勝、221奪三振、セスぺデスは打率.292、23本塁打、82打点、マイリーは16勝で防御率3.33、フレイジャーは内外野全ポジションを守りながら19本塁打。いずれの選手も他の年ならば十分に新人王を狙える成績でした。さらにはノミネートされていない青木宣親(ミルウォーキー・ブリュワーズ)やチェン・ウェイン(ボルチモア・オリオールズ)、ウィリン・ロサリオ(マイアミ・マーリンズ)にもなぜか票が入っていました。さあ、来シーズンはどんな新人が出てくるでしょうか。与田剛さんも楽しみにしていることでしょう。


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