2012年11月8日木曜日

ロッキーズ新監督に就任したワイスと与田剛


皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、今日飛び込んできたコロラド・ロッキーズの新監督のニュース。

ロッキーズは今季64勝98敗。日本の大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)でプレー経験のあるジム・トレーシー監督のもと開幕を迎えましたが、長年の課題である弱体投手陣を立て直せずナショナルリーグ西地区最下位に沈みました。ロッキーズといえば高地に球場があるためボールがよく飛び、打者には有利といわれていますが、それにしても今季のチーム防御率が5.22というのは悪すぎます。とはいえ意外にリリーフ陣は健闘しており、ひどいのは先発陣。勝ち頭がジェフ・フランシスの6勝で、先発した全員が負け越しと聞くと冗談だろうと疑いたくなるほど。投手コーチのボブ・アポダカも匙を投げたのか、シーズン途中で退団してしまいました。

全日程終了後、トレーシー監督も辞任。球団は新監督候補を4人ピックアップします。まずアリゾナ・ダイヤモンドバックスの三塁ベースコーチ、マット・ウィリアムス。ロッキーズのベンチコーチ(与田剛さんもWBCのコーチです)、トム・ランネルズ。現役ロッキーズ選手のジェイソン・ジオンビ。そしてワイス。いずれもメジャー監督の経験はなく、誰に決まってもわくわくさせてくれそうな面々ではありました。最終的には現フロントとの結びつきの強いワイスが選ばれましたが、おそらくワイス以外の3人も近いうちにどこかのチームで監督をするのではないでしょうか。

さて、ワイスの経歴をご紹介すると、スイッチヒッターの巧打の遊撃手として1987年にオークランド・アスレチックスでメジャーデビュー、翌年のア・リーグ新人王に輝きます。メジャーでの活躍は14年間、ロッキーズには1994年から97年までの4年間在籍し、最後に所属したアトランタ・ブレーブス退団後は、ロッキーズのジョン・オダウドGMの特別補佐、チームの特別コーチとしてフロントで働き、今年一年間は息子の通うコロラド州オーロラの高校野球部のヘッドコーチを務めていたとのこと。ちなみにこの野球部の成績は20勝6敗だったとか。しかしまったくプロの監督、コーチの経験のない人材がいきなりメジャー監督とは、このあたりもさすがメジャー、といったところでしょうか。

2007年にワールドシリーズまで上り詰めたのをピークに、その後のロッキーズの成績は坂道を転げ落ちるかのよう。今年の98敗は創立年をも上回る最悪の負け数でした。課題は山積みですが、しかし希望もあります。ゴールドグラブを受賞したカルロス・ゴンザレス左翼手はじめ、デクスター・ファウラー中堅手、クリス・ネルソン三塁手といった若手が打率3割でシーズンをフィニッシュ。これらの選手は来季まだまだ伸びしろがあります。また正捕手ラモン・ヘルナンデスの故障で出場機会を得たウィリン・ロサリオはチームの新人記録となる28本塁打を記録し、生え抜きのスター、トッド・ヘルトンの衰えを見事にカバーしました。投手はオフの補強でどれだけ駒が揃うかによりますが、打線に関してワイス監督は良い遺産を引き継いだとも言えます。

それにしても、最近のメジャー監督はシカゴ・ホワイトソックスのロビン・ベンチュラ監督、ロサンゼルス・ドジャースのドン・マティングリー監督、ダイヤモンドバックスのカーク・ギブソン監督、そして来季から指揮をとるマイアミ・マーリンズのマイク・レドモンド監督といった、まだ現役時代の活躍の記憶が新しい人材が選ばれる傾向を感じます。そういえば、ベーブ・ルースのシーズンホームラン記録を破った、「あの」マーク・マグワイアがドジャースの打撃コーチに就任するそうです。与田剛さんもどこかのチームの監督をすることはあるでしょうか。



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