2012年12月2日日曜日

新たな殿堂入り候補者の発表と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、来年度に新たにメジャーリーグの殿堂入り候補者に加わるメンバーが発表されたニュース。

「殿堂」はメジャーリーグの功労者を表彰するもので、いわばメジャーリーグの歴史の一部に正式に名を残すもの。もちろん選手が試合に出場するだけでも公式記録には残りますが、殿堂入りは超一流選手として別格扱いするものですから、その名誉や注目度は何千人もの「元メジャーリーガー」と別次元であり、何百万ドルの年俸をもらっていてもお金では買えない、すべての選手の憧れと言っても良いでしょう(選手以外に監督、審判員、GMなども殿堂入りの対象ではあります)。

殿堂入りの選考は非常に厳しいものです。そのルールは少々複雑ですので、以下にWikipediaから引用してご紹介します。

「殿堂入り選考の対象となるのは、メジャーリーグで10年以上プレーした選手のうち、引退後5年以上が経過した選手。選考対象となった選手は全米野球担当記者協会(BBWAA)の適性審査委員会で殿堂入り候補者とするか否かが議論される。候補者として認められると、殿堂入りの可否を問う投票にかけられる。BBWAAに10年以上所属している記者に投票資格が与えられ、通常25~40人の候補者のうち最大10人までの名前を書いて投票する。得票率75パーセント以上の候補者が殿堂入りとなる。得票率5パーセント以下の候補者はその回限りで候補から外され、次回以降の審査・選考にかけられることはない。」

なぜかWikipediaには記載されていないのですが、選考対象になるのは期限があります。15年を経て殿堂入りに十分な票を集められなければ、対象者資格は失効。たとえばシンシナティ・レッズの名ショートストップ・デイブ・コンセプシオンや、強打と強肩でならしたピッツバーグ・パイレーツのデイブ・パーカーらは15年間毎年投票対象になりながら、結局消えていきました。いっぽうで連続試合出場の記録を作ったカル・リプケン・ジュニアや、首位打者8回、通算打率.338のトニー・グウィンは1年目であっさり殿堂入りを果たしています。

さて、先日2013年度に初めて選出資格を得る候補者が発表されました。3000本安打を達成したクレイグ・ビジオ二塁手、シーズン73本塁打、通算762本塁打のメジャー記録を持つバリー・ボンズ外野手、通算354勝のロジャー・クレメンス、多数の捕手の打撃記録を塗り替えたマイク・ピアザ捕手、2001年ワールドシリーズの激投が記憶に新しいカート・シリング投手、1998年マーク・マグワイアとのホームラン競争に敗れたもののシーズン60本塁打以上をただ一人3回達成しているサミー・ソーサ外野手、以上6名です。

このメンバーについてはいろいろと物議を醸しています。ボンズ、クレメンス、ソーサの3人は違反とされる薬物の使用が明らかになっていることです。ソーサは違反バットの使用が発覚したこともありました。3人とも1年目で文句なしの選出が予想される実績の持ち主ですが、現在メジャーリーグで大きく問題視されている薬物問題で「クロ」とされている事実がどのように投票に反映されるか、注目されています。ひと足先に選考対象になったマグワイアもまた薬物疑惑の人物で、実績は十分ながらすでに5年「落選」を続けていることからも、投票者の見る目は非常に厳しいようです。与田剛さんならクレメンスに投票するでしょうか?



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