2012年12月20日木曜日

アスレチックス入りが決まった中島と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、西武ライオンズからFA宣言し、このほどオークランド・アスレチックスに入団が決まった中島裕之選手。

とりあえず、つかみはOKという感じでしょうか。ビリー・ビーンGMが隣に座った記者会見の場で入団の理由を聞かれ「GMがカッコイイから」と答えて場内は大爆笑。「カッコイイ」を「sexy and cool」と訳した通訳のファインプレーもあったでしょうが、サンフランシスコ・クロニクルの名物女性記者スーザン・スラッサーさんも大いに好感を持ったよう。日本人選手が記者会見で大ウケした前例といえば、今季日本ハムで現役を続行した木田優夫投手を思い出します。デトロイト・タイガースの入団記者会見で、デトロイトの町の印象を聞かれ、たしか「ロボコップがいないのが残念」と答えたのでした。「記者会見で大ウケ」の先輩はメジャーでの活躍はイマイチでしたが、中島はどうでしょうか。

中島は昨年の今頃もメジャー入りで揺れ動いていました。ポスティング制度を利用してメジャー球団の入札を待ったところ、落札したのはニューヨーク・ヤンキース。ヤンキースといえば、正遊撃手はメジャーNo.1級のスターであるデレク・ジーター。最初から控え扱いを前提とした入札なので、ためらいもあったでしょう。結局西武残留を決めて今シーズンは西武でプレーし、オフに晴れてFA権を取得。遊撃手が手薄なアリゾナ・ダイヤモンドバックスとも接触が伝えられましたが、最終的にアスレチックスと契約しました。

アスレチックスといえば「買い物上手」で知られています。資金力に乏しいこともあり、たとえば今シーズン新人王に票が入ったヨエニス・セスペデス外野手など、確実に活躍できる選手を獲得する「目利き」はメジャー随一です。過去日本人でアスレチックスに所属したのは藪恵壱投手と松井秀喜外野手。二人ともベテランになってからの入団でしたが、まずまずの活躍をしています。その球団が中島を選んだのだから、それなりの見通しはある、と思いたいところです。今シーズン、もっとも多くアスレチックスのショートを守ったクリフ・ペニントンは打率.215、シーズン途中に獲得したスティーブン・ドリューは先日ボストン・レッドソックスに移籍してしまいましたので、チームも中島に開幕ショートを期待してることは間違いありません。

北京オリンピックと第2回WBCで活躍し(与田剛さんは投手コーチでした)、外国人相手にも通用することを証明している中島。ただ、これまでメジャーに渡った日本人内野手は、松井稼頭央、岩村明憲、西岡剛、川崎宗則と、いずれも満足な結果を残せていません。国内でも失策の多さが不安視された中島だけに、正直、楽観的な予想は難しいところです。一つ明るい材料があるとすれば、その明るい性格と、これまでも西武に来た外人選手の故郷にオフに一人で遊びにいくという海外適応力。とりあえずは、与田剛さん解説の試合中継で雄姿を見られるよう、活躍を期待しましょう。



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