2012年12月22日土曜日

ヤンキースとの2年契約が決まったイチローと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、ようやくニューヨーク・ヤンキース残留の正式な発表がなされたイチローの話題。

本当に「ようやく」です。オフに入ってまず黒田博樹投手のヤンキース残留が決定、イチローはどうなるのかと日本のファンはやきもきさせられ、スポーツ紙には何度か「残留決定」の記事が出ました。が、メジャーリーグファンは基本的に日本のマスコミは信用しません。スポーツ紙に出た情報は、とりあえずMLB公式サイトのニュースにないか確認し、なければMLB情報に詳しいESPNやブリーチャーレポート、あるいはアメリカの地元紙(ヤンキースならニューヨークタイムス)などで同じ発表がなされているかどうかチェックします。米国マスコミでは、ここ数週間のイチローの契約に関する記事はあくまで「最終段階にある」というニュアンスで、正式発表されたと伝えた記事はありませんでした。

いやはや、日本のスポーツ紙が取材すらしていないことがよくわかります。スポーツ紙を信じた人からイチローに「契約が決まっておめでとう」のメールもあったようで、イチローもインタビューで「ようやく返事のメールを送れる」と言っていました。この発言にイチローの日本のスポーツマスコミへの皮肉を感じるとしたら性格が良くないでしょうか。

さて、イチローの契約が2年契約となったことに、メジャーのファンは少し驚いたかも知れません。ヤンキースはよほどの選手でなければ30代後半のベテランFA選手とは単年でしか契約しないからです。今年ヤンキースに来たばかりで、成績の数字は下降線をたどっている選手と2年の契約を結んだということは、球団はイチローを相当に高く評価しており、わずか3ヶ月の活躍でしたがファンの心をガッチリつかんだということではないでしょうか。

イチローの残留と天秤にかけられたのが、ヤンキースで同じ右翼を守るニック・スウィッシャー。今のところまだ来季の所属球団は決まっていませんが、イチローの残留で移籍が決定的になったとも言われています。このことについて米国のマスコミは、チームの勝利のためにはスウィッシャーを残すべきとしながら、ファンはややダーティーなプレーをするスウィッシャーよりも攻守で魅せてくれるイチローのほうを見たがっていることも認めています。

イチロー自身は、たとえ多少年俸が下がろうともヤンキースに残ることを望んだと言われており、その思いは次の言葉に表れています。

「勝つことへの強い思いは、勝負の世界に生きている者であれば、どのチームの人間であっても持っているものだが、ヤンキースには負けを許さない空気が存在している。これが共存している組織は実はなかなかないのではないか。そんなチームが必要としてくれているなら断る理由はない」

マリナーズは、イチローの1年目にメジャー史上最多勝(116勝)での優勝を果たしたものの、その後は下位に沈みっぱなし。フロントも選手もやる気を失ったかのような球団で、イチローは10年以上も黙々とプレーしてきました。とはいえ、WBCでは日本代表のリーダーとしてチームを牽引し(投手コーチは与田剛さんでした)、見事2回連続優勝を果たしています。ここ数年、200本安打の記録も途切れ、確かに数字は下降線かも知れません。しかし、常勝球団の緊張感の中で、イチローはもしかしたらもう一度メジャーを驚かせるような活躍を見せてくれるのでは?とワクワクしているファンは少なくないはずです。少なくとも今季ヤンキースに移籍してからのイチローは、メジャーデビューの年のような溌剌さにあふれていました。

ポストシーズンにめっぽう強くミスターオクトーバーと呼ばれたレジー・ジャクソンは、わずか4年のヤンキース在籍で背番号44が永久欠番になりました。イチローの31番もそれに続いてほしい・・・、というのは期待しすぎでしょうか。ともあれ、あと2年イチローのプレーが見られることが決まってファンとしては大満足。与田剛さんも喜んでいるのではないでしょうか。



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