2012年12月13日木曜日

楽天入りが決まったA.ジョーンズと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、楽天ゴールデンイーグルスに入団が決まったアンドリュー・ジョーンズ外野手の話題。

スポーツサイトを見て驚きました。なんと、あのアンドリュー・ジョーンズが日本のプロ野球にやってくるとは。通算安打数1933本、本塁打434本。90年代後半から2000年代前半にかけての黄金期のアトランタ・ブレーブスで中軸を打ち、ホームラン王、打点王1回、そして10年連続ゴールドグラブ賞に輝いた外野守備の名手。いくつもの輝かしい実績は、これまでに来日したメジャーリーガーの中で、間違いなくトップクラスと言えるでしょう。

ジョーンズの出身地は、東京ヤクルト・スワローズのウラディミール・バレンティン外野手と同じ、カリブ海に浮かぶキュラソー島。オランダ領なので、オランダ代表として2006年の第一回WBCに出場、来年の第三回も出場予定(与田剛さんは日本代表の投手コーチです)だそうです。

ジョーンズは16歳でアトランタ・ブレーブスと契約。19歳でメジャーデビューすると、その年のワールドシリーズにも出場して第一戦でホームランを記録。ミッキー・マントルのワールドシリーズ史上最年少本塁打記録を更新しました(さらに次の打席でもホームランを放ち、ワールドシリーズでの初打席から二打席連続本塁打は史上2人目)。

ジョーンズの黄金時代は、ブレーブスが最強を誇った時期とほぼ一致します。21歳のシーズンに史上最年少で20本塁打・20盗塁を達成、守備では補殺数が毎年二桁、1998年には20補殺という驚異的な数字を残しました。センターの守備範囲の広さと肩の強さは素晴らしく、盗塁も多かったので5ツールプレイヤーの名を欲しいままにします。もっとも好調だったのは2005年、51本塁打、128打点を記録し、二冠王に輝きました。このときジョーンズは28歳、この先どんな凄い選手になるのかとファンを興奮させましたが、この年をピークに成績は下降を始めます。

2007年限りでFAとなってブレーブスを離れると、その後100試合以上出場したのは1シーズンだけ、それからは毎年異なるチームを渡り歩く落ち着かない選手となってしまいます。体調管理が不得意で、オーバーウェイトによって守備の動きが悪くなるとともに盗塁もなくなりました。まだ30代半ばというのに、残っているのは長打力だけ、とりあえずシーズン10~15本はホームランを打てる四番目の外野手というのがここ数年のジョーンズの評価です。

常時試合に出場できないことは、おそらく本人にとっても大きなフラストレーションだったのでしょう。楽天入団が決定したときのコメントにも、出場機会が得られたことがうれしいという言葉がありました。楽天との契約は1年で年俸は3億円。この実績の選手とこの値段で契約できるとすれば超お買い得ですが、さて日本でどのくらいの活躍をしてくれるでしょうか。昨年はメジャー100勝のブラッド・ペニー投手がたった1試合に投げただけで退団。これまでもマイク・グリーンウェル、ケビン・ミッチェルといった「バリバリ現役のメジャーリーガー」が活躍どころか数試合で帰国してしまう例があっただけに、楽観的な見方をする人はいないでしょう。

ジョーンズの獲得は、今月のウインターミーティングに楽天の立花社長が自ら乗り込んでまとめたのだとか。代理人は悪名高いスコット・ボラスですが、まさか「売りつけられた」のではないでしょうね・・・。日本でのジョーンズに期待するとしたら、桁違いのパワー。おそらくDHでしょうが、打率は少々低くとも腰を抜かすようなホームランを10本でも見せてくれれば、とりあえずMLBファンとしては満足です。WBCで対戦したら、与田剛コーチは日本の投手にどのように攻めさせるでしょうか。



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