2012年12月24日月曜日

メジャーで一番の「嫌われ者」ピアジンスキーと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、FAでテキサス・レンジャースとの契約が決まったA.J.ピアジンスキー捕手。

今シーズンのレンジャースの捕手はマイク・ナポリと途中移籍してきたゲオバニー・ソトでした。しかし、FAになったナポリはボストン・レッドソックス入りが決定。ならば来シーズンはソトが正捕手になるかというと、少々心配ではあります。また怪我の多いポジションだけに捕手はもう一人絶対に必要です。そんな中、白羽の矢が立ったのはシカゴ・ホワイトソックスからFAになったA.J.ピアジンスキー。36歳とベテランですが、今シーズンは自己最多の27本塁打(捕手としてアメリカンリーグ最多)、77打点をマークしてシルバースラッガー賞を受賞し、「打てる捕手」としての健在ぶりをアピールしました。

来シーズン、ダルビッシュ有投手とバッテリーを組む可能性が高いことから日本でも報道されましたが、ピアジンスキーの名前は、実はあまり良くない評判とともに有名です。それというのも米国の男性雑誌の「選手に最も嫌われている選手」のアンケートで彼はダントツの1位に輝き(?)、さらにスポーツ・イラストレイテッド誌の「最も卑劣な選手」のアンケートでも1位になったほど、悪役ぶりには定評があるのです。

嫌われる原因としては、そのアクの強い性格があげられます。相手打者に対して汚い言葉で挑発したり集中を乱すような、いわゆる「トラッシュトーク」を多用したり、味方に対しても若手投手には「何も知らない田舎者のように扱う」と言われ不評を買っています。好調ながらオールスターに選ばれなかった年、アメリカンリーグの監督がピアジンスキーに「出場させてあげられなくて悪かった」と詫びると「悪いと思っているなら出せよ」と答えたこともあるそうです。極めつけはシカゴ・カブスとの試合中の相手捕手との殴り合いの大ゲンカ。ホワイトソックス時代のオジー・ギーエン監督すら「あいつが敵ならかなり嫌だが、味方なら少し嫌だ」と擁護しているのかどうかよく分からない発言をしているくらいです。逆に言えば「口が立つ」ということで、プレーオフのテレビ中継のゲスト解説者に呼ばれたこともあります。

本業のほうは、通算155本塁打、打率.284、打点730は捕手としては立派なもの。広角に打ち分ける巧みなバットコントロールには定評があり、ミネソタ・ツインズ時代の2002年、2003年には3割をマークしています。リード面でも、ホワイトソックス時代にマーク・バーリーのノーヒットノーラン、フィリップ・ハンバーの完全試合のマスクをかぶっていたのはピアジンスキー。そしてこのピアジンスキー、マスクを取ると俳優クラスの男前。ダルビッシュとのイケメンバッテリーも楽しみですが、ダルビッシュはソトと相性が良いので、ダルビッシュ登板時はDHでの起用もあるかも知れません。オフにはプロレスラーにもなるという、この魅力的な悪役の加入はレンジャースにとって吉と出るかどうか。少なくともファンにとってはレンジャース戦を見る楽しみが一つ増えましたが、与田剛さんはどうでしょうか。


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