2012年12月12日水曜日

レイズとロイヤルズの大型トレードと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、タンパベイ・レイズとカンザスシティ・ロイヤルズの間で成立した大型トレードのニュース。

いわゆるブロックバスターと呼んでもいいかも知れません。レイズ側は今季チーム2番目の15勝をあげた先発のジェームズ・シールズと、中継ぎで54試合に登板し48ホールド、防御率2.43と堅実な活躍をしたウェイド・デイビスの投手2人(+後日発表選手または金銭)、ロイヤルズ側は球団組織のNo.1プロスペクト(有望株)、2年連続フューチャーズゲームに選出されたウィル・マイヤーズ外野手をはじめとする合計4人のマイナー選手がチームを移動します。

レイズは充実している投手陣から2人を出してチームに不足している打撃力を補おうという構想でしょう。とはいえ、獲得するのはいかに有望株といえどまだメジャー経験のない選手ばかりですから、ある程度辛抱しつつ、長期にわたってチームの柱に育てるような使い方をするのではないでしょうか。このような将来を見据えた選手獲得を見ると、どうしても、無計画に選手をかき集めては売り飛ばす「もうひとつのフロリダ州のチーム」、マイアミ・マーリンズと比較してしまいます。しかし、レイズの本拠地はお客が入らない球場として有名なんですよね。

対するロイヤルズはすでに先発投手のジェレミー・ガスリーと契約更新、さらに実績あるアービン・サンタナ投手も獲得しており、フロントの来シーズンにかける意気込みには並々ならぬものを感じます。スモールマーケットゆえに財力が弱く長期間下位に甘んじてきましたが、ホズマー、ムスタカス、ゴードン、バトラーら実力ある若手野手が育ってきたのを見て、久しぶりに勝負をかける気になったのでしょう。こちらはレイズと違って時間に余裕がありません。シールズは3年後にはFAになり、おそらく年俸も高騰しロイヤルズでは引き留められません。したがって2年の間に結果を出す、覚悟の上でのシールズ獲得でしょう。デイビスは中継ぎか、調子次第ではクローザーの可能性もあります(与田剛さんは中日のクローザーでした)。

せっかく育てた有望株を一気に4人放出したロイヤルズのやり方に批判的な人もいるようですが、投手の整備を自前でやろうとすればまだまだ時間がかかり、そのときには現在主力の若手野手がFAになってチームを離れてしまいます。つまり、レイズとロイヤルズは「将来」と「今」を交換したということになるでしょうか。いずれにしても、両チームとも余剰戦力を出して不足分を補うという、教科書のようなトレードが成立したと言えるでしょう。

このトレード、どちらのチームに吉と出るかは来シーズンが終わるまで分かりません。与田剛さんと一緒に注目しましょう。




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