2012年10月13日土曜日

日本つながりの選手で楽しむMLBプレーオフと与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、MLBのプレーオフ出場チームの中から日本とつながりのある選手を紹介します。

今年、メジャーリーグのプレーオフに出場した日本人選手はニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹投手、イチロー外野手、そしてテキサス・レンジャースのダルビッシュ有投手、上原浩司投手。最近は日本人選手がプレーオフに出場するのが当たり前になったような感もありますが、これに「日本になんらかのゆかりのある選手」を加えるともっと多数になり、親しみも増して、観戦を楽しめるのではないでしょうか。

とりあえずリーグ優勝シリーズに残ったチームを見ると、ナ・リーグはサンフランシスコ・ジャイアンツのライアン・ボーグルソン投手。ボーグルソンは阪神タイガースで2年、オリックス・バファローズで1年プレーしました。成績は3年間の合計で11勝14敗と今ひとつでしたが、帰国後にジャイアンツで花開きます。2年連続13勝以上と立派にローテーションの一角を守っているほか、今回の地区シリーズではレッズに2連敗後の崖っぷちで先発して5回を1点に押さえる好投を見せました。

ア・リーグ、デトロイト・タイガースのプリンス・フィルダー一塁手は、阪神タイガースで1989年にプレーしたセシル・フィルダー一塁手の息子。当然その間は日本に住み、甲子園球場にも出入りしていました。お父さんは一年でメジャーに復帰し、タイガースで2年連続ホームラン王に輝き、その後はヤンキースでもプレーしました。今ビデオを見比べると、親子ともども巨漢ですが、お父さんのほうが背が高いですね。ちなみに「フィルダー」の表記は本来の英語発音が「フィールダー」であるものの、日本語で書いたときに間延びして見えるということで球団が縮めた形で登録したのだとか。その呼び方が息子にも流用されているというのも面白いものですね。

さて、すでに敗退してしまったチームにも日本にゆかりのある選手はいます。ボルチモア・オリオールズのルー・フォード外野手は2008年に阪神に所属しました。なんだか阪神に在籍した選手はメジャー復帰して活躍している選手が多いですね(与田剛さんも最後に所属したのは阪神で今はMLB解説者です)。しかしフォードは阪神在籍時は岡田監督にプレーを酷評されるなど、ほとんど実績を残せませんでした。帰国後はマイナーリーグや独立リーグでプレーしていましたが、今年オリオールズと契約して7月に5年ぶりにメジャー復帰。出場試合は少ないものの勝負強いバッティングでプレーオフメンバーに選ばれ、4試合に出場して打率3割、打点1をあげました。オリオールズにはもう一人、チェン・ウェインという日本経験者がいます。チェンは昨年まで中日ドラゴンズに在籍しましたから、知っている方も多いでしょう。

最後は選手ではありませんが、ワシントン・ナショナルズのデイビー・ジョンソン監督。ジョンソンも日本でプレー経験はあるのですが、1975年と76年ですからもう35年以上も前。若い方はフィルダーの(お父さんの)名前は覚えていてもジョンソンに関しては「そんな人もいたの?」という感じでしょうか。ジョンソンは長嶋茂雄氏が監督一年目の読売ジャイアンツに入団。来日前、メジャーではオリオールズで新人王獲得、アトランタ・ブレーブスで当時二塁手として最多の43本塁打を放つなど、日本のプロ野球に初めてやってきた「バリバリ現役のメジャーリーガー」でした。しかし日本の野球になかなか適応できず、一年目は打率1割台、2年目にようやく打率.275、26本塁打を記録しますが、本来の実力を発揮したとはとても言えないものでした。引退後は監督として手腕を発揮、1986年に「ミラクル・メッツ」と呼ばれたニューヨーク・メッツをワールドシリーズ優勝に導き、1995年はシンシナティ・レッズ、1997年はオリオールズで地区優勝を果たします。そして2011年途中から指揮を執っているナショナルズは今季地区優勝、メジャー以外でも2009年WBCのアメリカチームの監督も務めるなどメジャー指折りの名監督として評価されています。

こういった選手や監督に注目しながら残りのプレーオフを楽しむのはいかがでしょうか。与田剛さんの解説なら最高です。


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