2012年10月28日日曜日

大詰めのワールドシリーズと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、サンフランシスコ・ジャイアンツがデトロイト・タイガースに3連勝して優勝に王手をかけたワールドシリーズについて。

互いに歴史の古い名門チームながら、ワールドシリーズでは初対戦となるジャイアンツ対タイガース、アメリカ版「伝統の一戦」。ジャイアンツがセントルイス・カージナルスとの死闘でリーグチャンピオンシップが7戦までもつれこんでいる間に、タイガースはニューヨーク・ヤンキースに4連勝してあっさりリーグ優勝。タイガースが約一週間の休養を手に入れ万全の準備で臨んだのに対し、ジャイアンツはリーグ優勝を決めて中1日でワールドシリーズになだれこみました。こういった対戦は勢いのあるほうが有利と言われますが、まさにその通りの展開となっています。

第1戦、舞台はジャイアンツのホームであるAT&Tパーク。先発はタイガースが絶対的エースのジャスティン・バーランダー、ジャイアンツはリーグ優勝シリーズでの好投で評価を上げたバリー・ジト。ともにサイ・ヤング賞経験者同士の対戦ながら、ポストシーズン3連勝と波に乗るバーランダーが有利と誰もが予想したこのゲーム、ジャイアンツの「カンフー・パンダ」ことパブロ・サンドバルにホームラン2連発が飛び出し、バーランダーはなんと4回でノックアウト。ジャイアンツはジトからさらにサイ・ヤング賞経験者のティム・リンスカムにつないで8対3と危なげなく第1戦を取りました。なお、サンドバルはバーランダーが降板した後にもホームランを放ち、史上4人目のワールドシリーズ一試合3本塁打。ベーブ・ルース、レジー・ジャクソン、アルバート・プホルスに続いて歴史に名を刻みました。

第2戦、タイガースの先発はシーズン終盤に9連続奪三振を記録するなど好調なダグ・フィスター、ジャイアンツは左腕マディソン・バムガーナー。ともに6回まで無失点の見事な投手戦となりましたが、7回にジャイアンツが無死満塁からダブルプレーの間に1点を先制。これが決勝点となり、最終的に2対0で勝利しました。バムガーナーは地区シリーズ、リーグチャンピオンシップ、いずれも調子が悪く負け投手となっていたため、リンスカムを先発に戻してバムガーナーをリリーフに回すアイデアが多くのファンの頭に浮かんでいたことでしょう。しかしブルース・ボウチー監督は配置転換せず、バムガーナーに三度目の正直を期待し、バムガーナーも見事期待に応えたのでした。

舞台をタイガースの本拠地コメリカパークに移して行われた第3戦、タイガースの先発はポストシーズン防御率1点台と好調のアニバル・サンチェス、ジャイアンツはこちらもポストシーズン負けなしのライアン・ボーグルソン。危なげなくジャイアンツ打線を封じ込めるサンチェスに対し、何度も走者を背負うピッチングとなったボーグルソンですが、勝負とは不思議なもの、守備の乱れからサンチェスが2点を失ったのに対し、ボーグルソンは要所を締めて無失点でリンスカムにマウンドを譲ります。結局この試合も2対0でジャイアンツが勝利。タイガースは2試合続けての完封負け。三冠王カブレラ、強打者フィルダーと続く三・四番がブレーキになり、まったく機能していません。もう少しで崩れそうなボーグルソンを崩せなかったのは、ただただ長打狙いで打たせただけというベンチの無策も原因といえそうです。とはいえ、足が使える選手、小技のきく選手が少ないタイガースだけに手の打ちようもないのかも知れませんが。この点、なんとなく日本のタイガースと似ているような…。

さあ、明日で今年のワールドチャンピオンが決まってしまうのか、それともタイガースが地元で意地を見せるのか。個人的には(いや、多くのファンがそうでしょう)一試合でも多く熱戦を見たいので、次はタイガースに勝ってほしいものです。与田剛さんの解説で観戦しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿