2012年10月6日土曜日

アメリカン・リーグのドラマチックな幕切れと与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、今季最終戦で2地区の優勝が決まったアメリカン・リーグの話題です。

昨年も最後の一日で優勝が決まる大興奮のシーズンでしたが、今年もまたそれをしのぐようなドラマが待っていました。与田剛さんも手に汗を握って観戦したことでしょう。

プレーオフ進出チームが一足早く出そろったナショナル・リーグに対して、最後の最後まで優勝が決まらなかったアメリカン・リーグ。残り数試合を残した段階で、東地区は首位を走っていたニューヨーク・ヤンキースにようやくボルチモア・オリオールズが勝敗数でならび、同率首位に。西地区はほぼデトロイト・タイガースが首位を固めて安泰になってはいましたが、ミゲル・カブレラが45年ぶりに三冠王になるかどうかが注目を集め、そして西地区は春先に2位に13ゲームの差をつけて独走態勢にあったテキサス・レンジャースをオークランド・アスレチックスが猛追。直接対決となる最後の3連戦で、レンジャースは一つ勝てば優勝、アスレチックスは3連勝すれば優勝という、これ以上ない舞台設定となりました。そして最終的に、シーズン最終戦でヤンキースとアスレチックスが地区優勝を決め、カブレラは見事に三冠王に輝いたのです。

ヤンキースとオリオールズは直接対決がなかったため、最終戦のボストン・レッドソックスとの試合中にオリオールズが敗れ、ヤンキース優勝(ちなみこの試合は先発投手がヤンキース黒田博樹、レッドソックス松坂大輔という日本人対決、解説は与田剛さんでした)。今季途中から移籍してきたイチローは11年ぶりのシャンパンファイトを体験。とはいえ、地区優勝くらいでは大げさに騒がないのがヤンキースらしいと言えるでしょうか。

レンジャース対アスレチックスの3連戦はとんでもない結末となりました。すでにどのような結果になろうとも両チームともプレーオフ進出は決まっていましたが、今季からワイルドカードが2チームになり、その2チームで1試合だけの対戦をしなければなりません。その間、地区優勝チームはゆっくり休養して勝者が決まるのを待っていられるわけですから、優勝とワイルドカードでは天と地ほど差があると言っても良いくらいです。アスレチックス戦の前のロサンゼルス・エンゼルス戦、第2戦で先発ダルビッシュ有投手が好投したものの救援陣が打たれ、勝ち試合を落としてしまったレンジャース。今思えばこの負けが、何勝にも値するほど重いものになってしまいました。かたや、シアトル・マリナーズ3連戦を3連勝してレンジャースを待っていたアスレチックス。勢いの差は歴然でした。

この時点でもレンジャースは「あと一つ勝てば優勝」と数字的には優位に立っていました、しかし、その一つをどうしても取ることができません。象徴的だったのが2連敗して迎えた最終戦、序盤リードしながらジョシュ・ハミルトン外野手がフライを落球するという信じられないエラー。これで逆転を許し、結局アスレチックスは点差を広げて余裕の勝利。今季初めて首位に立った日が最終日で、そのまま優勝決定というドラマのような幕切れでした。前回も書きましたが、アスレチックスの年俸総額はメジャー最低、ヤンキースの約4分の1です。主力選手をオフに放出し、ほとんど無名の新人ばかりの格安集団が地区優勝を飾るという、まさに「マネーボール」でチームスポーツの醍醐味を堪能させてくれました。

今日からプレーオフ。優勝を逃して意気消沈したレンジャースがいかにオリオールズと戦うか。先発は後半エース級の働きをしたダルビッシュ。与田剛さんの解説で見てみたいものです。


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