2012年10月22日月曜日

ジャイアンツの驚異の粘り強さと与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、最終戦までもつれこんだナショナルリーグのリーグチャンピオンシップシリーズ。

地区シリーズを勝ち上がってきたサンフランシスコ・ジャイアンツとセントルイス・カージナルス。一枚上手の試合運びでワシントン・ナショナルズを圧倒したカージナルスに対し、ジャイアンツは地区シリーズで2連敗の後3連勝して勝ち上がり、リーグ優勝シリーズも1勝3敗と王手をかけられてから2連勝してタイに持ち込みました。「もう一敗もできない」状態で5連勝、逆に言えば対戦相手は「あと1勝」が奪えないという驚異的な粘り強さを発揮しています。

ジャイアンツ1勝3敗で迎えた第5戦、ジャイアンツの先発はベテランのバリー・ジト。オークランド・アスレチックスから7年1億2600万ドルの大型契約で移籍してきましたが、オークランドでの7年間で102勝をあげた左腕は、ジャイアンツの6年間でまだ58勝。その突然の劣化ぶりから史上最悪の移籍と揶揄されながらも、今年はジャイアンツ移籍後初めて15勝をマーク。とはいえシンシナチ・レッズ相手の地区シリーズでは2回3分の2でノックアウトされるなど、どこか信用できない印象を残してはいました。そんな中で先発のマウンドに上がった第5戦、ジトはここ数年で最高のピッチングを披露します。「12時から6時に落ちる」と言われるメジャー屈指のカーブが冴えわたり7回3分の2を無失点。打線も5点を取って危なげなくカージナルスを下しました。

続く第6戦はジャイアンツの本拠地AT&Tパークに舞台を移します。先発右腕ライアン・ボーグルソンは第2戦と同じく7イニング1失点と堂々のクオリティスタートで、このシリーズ2勝目。カージナルスは今度は1点しか取れず、打線が一気に湿ってしまった感があります。

短期決戦にはラッキーボーイが出現するものですが、ジャイアンツのマルコ・スクータロ二塁手がまさにそう。スクータロは第2戦の守備で走者と交錯して途中退場するなどベンチをひやりとさせましたが、その後はフル出場し安打を量産、随所に攻守も見せながらシリーズ打率は4割超をマークしています。本来活躍しているはずの四番バスター・ポージーが徹底マークにあい打率1割台と低迷しているものの、早い回に二番のスクータロが出塁し、三番「パンダ」ことパブロ・サンドバルが返すのがここのところの勝ちパターン。もしジャイアンツが優勝すれば、MVPはスクータロ、サンドバル、ボーグルソンで票が分かれそうです。

ここ2試合、先発が早い回でノックアウトされているカージナルスですが、ブルペンはまずまず元気。中継ぎの22歳、トレバー・ローゼンタール投手は速球を小気味良くビシビシ投げ込み、今ポストシーズン6試合登板してまだ無失点(与田剛さんもリリーフ投手でした)。初の大舞台で如何なく実力を発揮しています。

さあ明日、泣いても笑ってもリーグチャンピオンシップ最後の試合。勢いに乗るジャイアンツがこのまま押し切るか、昨年ワールドシリーズ優勝の試合巧者カージナルスが逆襲するか。どちらが勝つにせよ、好試合になることは間違いないでしょう。与田剛さんと注目しましょう。


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