2012年9月26日水曜日

イチローの週間MVP受賞と与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、先週の週間MVPを受賞したイチロー選手です。

多くの日本人ファンにとって、今年のメジャーリーグの最大の「事件」はイチロー選手の電撃トレードでしょう。7月末のトレード期限間際になって、イチローは12年間在籍したシアトル・マリナーズから名門ニューヨーク・ヤンキースに移籍しました。与田剛さんも中日から日本ハム、阪神へと移籍しましたね。

たしかに微妙な時期ではありました。
昨年、10年連続の200本安打の記録が途切れ、力の衰えが見え始めたイチロー。チームも2001年に記録的な勝利数で地区優勝を果たして以来10年間プレーオフから遠ざかり、ここ数年は打率だけでなく出塁率の低下からイチローが「戦犯」扱いされることもありました。このままでいいのか?とファンもそろそろイチローとマリナーズの関係に疑問を持ち始めた時期ではありましたが、まったく何の前触れもなく断行されたトレードには驚きました。

イチローがヤンキース入りを発表し、初めてヤンキースの一員として試合に出たのが7月23日。前日までマリナーズはタンパベイ・レイズと敵地で対戦し、休みなしで地元シアトルに戻りヤンキース戦から始まるホーム9連戦をこれから戦おうという矢先でした。昨日マリナーズのライトを守っていたイチローが今日は敵方のベンチに入っているのですから、23日に何も知らずにテレビをつけたファンは目を疑ったでしょう。ダブルヘッダーの1試合目と2試合目の間にトレードが決まり、2試合目は敵方のチームに移った選手もいるというメジャーですから特に珍しい出来事ではありませんが、プレーしているマリナーズの選手も、なんとなくキャンプ中の紅白戦のような感覚があったのではないでしょうか。

移籍当初、イチローのヤンキースでの打順は8番。相手投手によってはベンチスタートもあるなど、これまでスターとして君臨してきた選手には屈辱とも思える起用のされ方で、見ているほうも多少つらいものがありました。しかし、さすがはイチロー。「脇役」になってプレッシャーから開放されたのか、尻上がりに調子を上げ、9月中盤から大爆発。その週は25打数15安打、2本塁打、5打点、7得点、6盗塁。そして数字には残りませんが外野での好プレーも連発。ルーキー時代を思わせる打って走って守っての大活躍に刺激されてヤンキースも連勝、オリオールズを振り切っての地区優勝が目の前です。最近は打順も名手デレク・ジーターに続く2番に「格上げ」されました。来季の契約は現段階では白紙のイチローですが、ファンとしてはぜひこのままヤンキースでプレーしてもらいたいものです。

いっぽうマリナーズのほうもイチローが去って以来、ライトに入ったエリック・テームズ選手ほか若手が台頭、7連勝と8連勝を記録するなど借金数を大きく減らし、来季以降に明るい兆しが見えてきました(その陰には岩隈投手の活躍もありますが、それはまた別の機会に)。イチローの電撃トレードは、獲得したヤンキース、放出したマリナーズ、いずれにもメリットをもたらしたWIN-WINのトレードになったと言えるでしょう。与田剛さんならどう評価するでしょうか。



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