2012年9月17日月曜日

ワイルドカードが増えたMLBと与田剛さん

本日の与田剛ファンブログは、今年から様変わりしたメジャーリーグのワイルドカード制度について。

メジャーリーグも大詰め、各地区とも熱戦が繰り広げられていますね。今年は例年にない混戦模様、明らかにプレーオフ争いから脱落したチームもいくつかはありますが、ア・リーグ、ナ・リーグとも各地区の上位3位くらいまではまだまだ望みを捨てていません。なんとか滑り込みででもプレーオフに出られれば、ワールドシリーズに優勝する可能性も出てくるからです。

このワイルドカードという制度、MLBが90年代の半ばにエクスパンション(チーム数の拡大)を積極的に行った際に東西2地区制を東・中・西の3地区制に改編し、このときに取り入れられた制度です。このときから「各地区の優勝チーム以外で一番勝率の高かったチーム」が、ワイルドカードとしてプレーオフに出場できることになったのです。

優勝チームは、シーズンの初めのころに勝ちまくって貯金を作りそのまま逃げ切ることも多いので、プレーオフに入ってからはさっぱり実力を発揮できないことがありますが、ワイルドカードのチームは言ってみれば最後の最後で一番ノッているチーム、そのままの勢いでワールドシリーズを制したチームも少なくありません。

昨年は、このワイルドカード争いが最後までもつれた歴史的な年となりました。シーズン最終戦、ア・リーグはタンパベイ・レイズがなんと6点差をひっくり返して延長の末ヤンキースに大逆転勝利。同率でワイルドカード争いに残っていたレッドソックスはオリオールズに逆転負け。同じ日のわずか数時間の間に明暗が分かれ、レイズが大興奮のうちにプレーオフ進出を決めたのです。

この興奮の一日に味をしめたのか、MLBは今年からワイルドカード進出チームの枠を一つ増やし、2チームがプレーオフに進出できるように制度を改めました。結果、9月になってもまったく白けた雰囲気にならず、さすがに優勝しそうなチームはあるていど絞られてきましたが、いまだにワイルドカード争いはダンゴ状態が続いています。さすがスポーツビジネスの本場、アメリカ。ゲームを面白くするための演出が巧いですね。振り返って日本の野球を見れば・・・。テレビ中継は減るいっぽう、視聴率も下がるいっぽうで、寂しい限り。まあ、一流選手がみんなメジャーに流出するんですから仕方ないといえば仕方ないんですが、その分、知恵を絞ってファンが興奮するような改革をお願いしたいものです。

MLBは9月末までレギュラーシーズンが続き、ほとんど休みもなく10月は地区シリーズ、リーグチャンピオンシップ、ワールドシリーズとプレーオフになだれ込んでいきます。選手の皆さんも大変でしょうが、応援するほうも大変。与田剛さんにぜひレポートしていただきたいです。







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