2012年9月23日日曜日

お騒がせ監督バレンタインと与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、メジャーのお騒がせ男、ボストン・レッドソックスのボビー・バレンタイン監督についてお話しします。

2度の千葉ロッテ・マリーンズ監督で日本でもおなじみのバレンタイン監督。日本のプロ野球とメジャーリーグ球団の両方の監督を務めたのはバレンタインが第一号です(もう一人、元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン氏がいます)。

30代でテキサス・レンジャースの監督を務めたバレンタインは、1995年にロッテ監督に就任。万年最下位の弱小チームをはつらつとした強豪チームに生まれ変わらせましたが、GMであった広岡達朗氏とのすれ違いもあり一年のみで退団。アメリカ帰国後はニューヨーク・メッツの監督を務め、2001年にワイルドカードからリーグ優勝まで登りつめます。

2002年シーズン後にメッツを退団した後は再び日本でロッテ監督を務め、今度はロッテに日本シリーズ優勝をもたらしました。退任後はアメリカでスポーツ専門テレビ局の解説者をしていましたが、今年からボストン・レッドソックスの監督に就任。それまで監督を務めたチームでは必ず結果を出してきたバレンタインですが、今度ばかりは選手たちとかみ合わず、チームはすでにプレーオフ圏外に沈んでいます。

バレンタインの一番の特徴はその明るいキャラクター。メッツ監督時代の対トロント・ブルージェイズ戦での「事件」は日本のテレビ番組でもたびたび放送されています。その「事件」とは、延長12回に審判に退場を命じられて一旦退場したものの、試合が気になって仕方がないバレンタイン監督はサングラスと付けひげ、黒いTシャツで変装してベンチに戻ってきたというものです(かなり怪しい姿です)。試合はメッツが延長14回にサヨナラ勝ちを収めますが、興奮したバレンタインはベンチを飛び出して選手の歓喜の輪に加わってしまい、退場命令に背いていたことが露呈。この件で罰金と2試合の出場停止処分を食らいます。

歯に衣着せぬストレートな物言いもバレンタインの魅力ですが、これはときどき度が過ぎて問題を引きおこしており、現在のレッドソックス選手との軋轢の原因になっています。まず今年のシーズン序盤、調子が上がらない主軸打者のユーキリス選手のことを「真剣にプレーしていない」と批判、ユーキリスがチームリーダー的な存在ということもあってチームメイトは猛反発。そのままでは関係を修復できないと考えたのか、球団はユーキリスをシカゴ・ホワイトソックスにトレードに出してしまいます。(移籍後ユーキリスは大活躍。ホワイトソックスファンのオバマ大統領はレッドソックスに「感謝」の意を表明して話題になりました)。

今、レッドソックスは調子に乗れないまま大きく負け越してシーズンを終えようとしていますが、バレンタイン監督は今度は「今の時点でこのメンバーは史上最弱」と発言してしまい、さらにファンから失望される結果となりました。この、思ったことをつい口にしてしまう性格は直らないようです。

常に前向きで明るく、選手がエラーしても辛抱強く起用し、うまく自信を回復させる手法でこれまでは成功をおさめてきたバレンタインですが、一度バラバラになってしまったチームをいかに立て直すか、来年が正念場と言えそうです。与田剛さんならばどう解説するでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿