2012年9月20日木曜日

MLBの始球式と与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、メジャーリーグの始球式についてお話しします。

始球式は英語で「The first pitch」。ゲスト的な人物がマウンドに上がって最初の一球を投げ、打者はわざと空振りするというセレモニー。メジャーでもスターウォーズやニンジャタートルなど人気キャラクターに扮した人がマウンドに立つ姿がたまに報じられますが、実はこのスタイルの始球式って「日本式」をメジャーが逆輸入したらしいのです。

もともとメジャーの始球式は、スタンドにいるゲスト(大統領などのVIP)がグラウンドにボールを投げ込む形式でした。日本のプロ野球はどういう経緯かわかりませんが、ゲストをマウンドに立たせて第一球を捕手に向かって投げる形で定着します。ゲストは、私が子供のときは、たいていが大臣などの「えらい人」で、子供心に始球式は背広を着た人がやるものだと思っていました。

ところがここ数年、プロ野球はこの始球式をPRもしくは「盛り上げ」の機会として利用するようになり、新発売の商品のキャンペーンガール、公開されたばかりの映画の主演俳優、今年はメダルを持ち帰ったオリンピック選手がマウンドに上がることもありました。さらには始球式での第一投を「プレゼント」とし、当選した一般の人が投げた例もあります。

伝統的な始球式の有り方からすれば、どんどんずれてきたとも思えるのですが、アメリカの反応は違ったようです。日本の始球式を見て「これは面白い」と思ったのでしょうか、ゲストはスタンドからマウンドに引っ張り出され、数万人のファンが注視するという「広告効果満点」のシチュエーションを、フル活用するようになりました。さすが、楽しむことにかけてはアメリカは貪欲です。

とはいえアメリカの始球式の人選は、やはり先達へのリスペクトを大切にする国らしく、フランチャイズ球場にゆかりのある人が多いようです。優勝を決めるプレーオフではさすがに宣伝的な「お遊び」はなく、主催ゲームは大抵フランチャイズ球団の過去の名選手が呼ばれ、彼らは自軍の勝利を祈りつつ投げます。誰が始球式を務めるかはとくに発表されないため、観客も「今日はだれだろう」とワクワクしながら待つのでしょうね。与田剛さんは始球式で投げたことはあるのでしょうか。









0 件のコメント:

コメントを投稿