2012年9月24日月曜日

延長戦無敵のオリオールズと与田剛

皆さんこんにちは。
本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、今季ひさびさに優勝争いをしているボルチモア・オリオールズについてお話しします。

今年のメジャーリーグは例年にも増して面白いという人が多いようです。なぜなら、アメリカン、ナショナル、両リーグで大きな番狂わせがあったからです。ア・リーグではオリオールズ、ナ・リーグではワシントン・ナショナルズという、地区最下位がほとんど指定席のようなチームが開幕からの好調そのままに終盤に突入。現在オリオールズは、イチロー選手が移籍したニューヨーク・ヤンキースと熾烈な優勝争いを繰り広げており、ナショナルズはすでにナ・リーグ東地区の優勝を決めています。

で、今回はオリオールズにスポットライトを当てます。はっきり言って、このチームがここまで優勝争いに残るとはファンでさえも想像しなかったでしょう。なんといってもオリオールズは昨年まで14年連続で負け越してきたア・リーグ最弱チームのひとつ、シーズン前にはエースのジェレミー・ガスリー投手を放出してしまったのですから、「やる気があるのか」とファンにすら冷ややかな目で見られながら開幕を迎えたのでした。しかし、蓋を開けてみれば、バック・ショウォルター監督の若手選手をどんどん投入する積極的な采配が当たり、「春先の異変」が9月まで続いているのです。

とはいえ、データをみれば、レギュラー野手で3割を打っている選手はゼロ。チーム打率はア・リーグ14チーム中10位、チーム盗塁数はリーグ最少ですから機動力があるとも言えません。投手成績はどうかというと、チーム防御率8位とこれまた平均以下。

なぜこんなチームが貯金を22個も持っているのかというと、最少得点差を逃げ切る粘り強さに理由があると言えるでしょう。それを象徴するデータが、延長戦での圧倒的な強さ。現在のところ延長戦は16連勝中ですが、今季の延長戦勝利のうち11個は敵地のゲーム、つまり表(おもて)に勝ち越してその裏を逃げ切るという、精神的タフネスが求められる場面を確実に制しているということです。個人成績で唯一目立っているのがクローザーのジム・ジョンソン投手で、現在ア・リーグトップの47セーブをあげていることがそれを裏付けています。与田剛さんも現役時代は中日のクローザーとして活躍しましたね。

しかしオリオールズにはジョンソン投手以外にこれといって突出した成績の選手はおらず、日替わりでヒーローが登場しています。そんな中、投手の勝ち頭が昨年まで日本の中日ドラゴンズで活躍したチェン・ウェイン投手(12勝)というのは誇らしいですね。今季からMLBはワイルドカードが2チームに増えましたが、イチローと黒田投手のいるヤンキースとチェン投手のオリオールズがプレーオフで対戦し、その解説が与田剛さんだったら最高です。


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