2013年6月2日日曜日

今季に勝負を賭けたチームの低迷と与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、大型補強を断行したものの開幕2ヶ月を経て下位に低迷したままのチームの話題。

昨オフは、いわゆるブロックバスターと呼ばれる大型トレードがいつになく多く行われました。その中心的な存在が、マイアミ・マーリンズが「売り払った」大物FAをまとめて引き受けたトロント・ブルージェイズ。先発ローテーション投手2人にリードオフマンを一気に獲得し、これでその気になったのかニューヨーク・メッツから昨年サイ・ヤング賞のR.A.ディッキーを、さらにサンフランシスコ・ジャイアンツから薬物違反で後半戦を謹慎したメルキー・カブレラを獲得。もともといる中心打者はそのまま残留し、突如オールスター級のチームに生まれ変わったのでした。

しかしながら現在チームはアメリカンリーグ東地区最下位。1位から4位までが1.5ゲーム差にひしめく激戦区で、首位から8.5ゲーム差と一人だけ置いてけぼりを食っています。鳴り物入りで獲得した先発投手は揃って防御率5点以上、その一人ジョシュ・ジョンソンは故障者リスト入り。唯一期待通りの活躍をしていたホセ・レイエス遊撃手はスライディング時の故障でこちらも離脱中。結局さほど昨年と変わらないメンバーで試合しているのですから、ファンも興ざめしようというもの。

カンザスシティ・ロイヤルズも「今季に勝負をかけた」チームですが、こちらはアメリカンリーグ中地区最下位。エースとして獲得したジェームズ・シールズは防御率2.96と頑張っていますがまだ2勝と、打線の弱さは目を覆うばかり。若い中軸打者はなかなか調子が上がらず、総得点数はア・リーグの下から3番目。一点差での負けゲームがリーグ最多の12で、このあたりの勝負弱さも浮上できない理由と思われます。先日、球団副社長であり殿堂入りしている往年の「ミスター・ロイヤルズ」ジョージ・ブレット氏が急きょバッティングコーチに就任しましたが、そんなことしか話題にならないのが寂しい限りです。

ナショナルリーグでは、オフはあまり動きませんでしたが、昨シーズン後半に大物を獲得したのがロサンゼルス・ドジャース。こちらも現在地区最下位。エイドリアン・ゴンザレス、カール・クロフォードら昨季移籍してきた選手はまずまず働いており、投手はエースのクレイトン・カーショウ、韓国から来た柳賢振の左腕コンビが好調を見せていながら、チームの総得点数がリーグで下から2番目。中軸を打つスターのマット・ケンプが打率.250と不振ではありますが、同じような得点力でもワシントン・ナショナルズは東地区2位なのですから、ドン・マティングリー監督の解任が噂されるのも仕方がないように思えます。

いずれのチームもここが踏ん張りどころ、このままズルズルとオールスターまで行ってしまったら、後半戦の前にせっかく揃えた高額年俸選手を上位チームに売り渡すことになるでしょう。数年後のスター候補生を放出してまで「現在のスター選手」を揃えた各チームのGMは青くなり、反対にスターを放出してプロスペクトを獲得したチームのGMは胸をなでおろしているかも知れません。今のところはこのような結果になっていますが、与田剛さんはどのように見ているでしょうか。




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