2013年2月11日月曜日

打者転向したオーウィングスと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、投手から打者に転向し、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだマイカ・オーウィングスと「打てる投手」の話題。

オーウィングスは投手でありながら打撃にも非凡なセンスを持ち、高校時代にはジョージア州の歴代1位となる69本塁打をマーク。2005年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスから投手としてドラフト3位指名されプロ入りし、ローテーション入りした2008年、自身の登板した試合で5打数4安打2本塁打4得点6打点と打棒爆発。この年は打率.333、4本塁打、打点15と打者顔負けのバッティングを披露し、シルバースラッガー賞を受賞、一躍「打てる投手」としてその名を轟かせました。投手ながら代打に起用されることもあり、なんと2008年には代打2ランホームランを放ったこともあります。投手とはいえ、打席での風格は四番打者に負けないものがありました。

しかし故障もあって投手としてはなかなか満足な成績を残せず、6年間で通算32勝33敗、防御率4.86。昨年はサンディエゴ・パドレスで6試合に登板したのみ。ここでようやく投手に見切りをつけ、今シーズン、ナショナルズと一塁手としてマイナー契約し、打者に専念することになりました。見方によっては「なまじ投手の才能があるため」投手としても打者としても中途半端になっていたのであって、もっと早く打者に専念するべきだったという声もあります。

プロ入り後に投手から野手に転向した例は珍しくありませんが、投手でメジャーデビューしてそれなりの実績を作った後に打者になって成功した例はあまりありません。最近では、投手としてシーズン194三振を奪い新人王投票の2位になりながらストライクが入らなくなって投手を断念、外野手に転向して通算69本塁打のリック・アンキールがいます。アンキールは昨年までナショナルズでプレーしましたが、残念ながら今オフに解雇されてヒューストン・アストロズとマイナー契約。オーウィングスと入れ替わる形になりました。

さて、オーウィングスが投手でなくなった今、MLBの「打てる投手」NO.1は間違いなくマイアミ・マーリンズのカルロス・ザンブラーノでしょう。投手ながらスイッチヒッターで通算24本塁打、75打点。シーズン3割をマークした年があれば、代打に起用されたことも30回以上。2003年以降、毎年1本はホームランを打っています。オールスターに選ばれた年はホームラン競争に出場するのではと噂されたほどの、現在もっともバッターボックスで危険な投手です。実はオーウィングスが代打ホームランを放った年、それ以上に打ちまくってシルバースラッガー賞を獲ったのがこのザンブラーノでした。

他に現役で打撃の良い投手といえば、通算本塁打10本のヨバニ・ガヤルド(ミルウォーキー・ブリュワーズ)、本塁打は2本ですが通算打率.274のマイク・リーク(シンシナチ・レッズ)、昨年初本塁打を放ちシルバースラッガー賞を受賞したスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)がいます。日本ではルーキーで投打の二刀流を目指す大谷翔平投手に注目です。与田剛さんの現役時代のバッティングはどうだったのでしょう。時間があれば記録を調べてみたいと思います。



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