2013年9月19日木曜日

NPBの新ホームラン王バレンティンと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、ついに日本プロ野球の不滅の記録であるシーズン本塁打55本を塗り替えたウラディミール・バレンティンの話題。

バレンティンは今年で来日3年目。昨年、一昨年と31本塁打を放ってセントラルリーグのホームラン王に輝き、そして今年は現時点で記録更新中の58号をマーク。3年連続ホームラン王も決定的です。WBCでの故障の影響で開幕から12試合に欠場したものの、驚異的なペースでホームランを量産。8月は18ホーマーという月間本数のタイ記録を作ります。9月に入り相手チームの敬遠策と緊張からかややペースを落としましたが、9月11日の広島カープ戦で55号、15日の阪神タイガース戦で56、57号と二打席連続弾、一気に日本記録を抜きさりました。

バレンティンは16歳でシアトル・マリナーズと契約。マイナー時代の2006年と2007年にはオールスターの前哨戦であるフューチャーズゲームのメンバーに選出され、マリナーズ屈指のプロスペクトと期待されます。肩が強く巨体のわりに好守備を見せることから、イチローの隣でセンターを守ったこともあります。その後、レッズに移籍しますが、当たれば大きいものの三振の多さからメジャーに定着できず、メジャー通算170試合に出場し15本塁打、52打点、打率.221と、とても成功をおさめたと言える成績は残せませんでした。

ヤクルトに入団してからも三振は多く、ホームランか三振かの粗い打者と思われていましたが、3年目の今年は「打率を上げようと思った」と相手投手の配球を徹底研究。配球チャートを穴があくほど見つめ、「谷繁」「阿部」といった捕手の漢字が読めるようになったほど。彼を見出したヤクルトのスカウトによれば、肩の強さと、走者一塁の場面で右方向に進塁打を打つなど状況に応じた打撃が日本向きと評価したとのこと。ホームランに関してはさほど期待していなかったそうで、むしろ今季の打率こそが「あるべき姿」なのかも知れません。とはいえ、58号を打ってまだ15試合を残していることから、60号超えの可能性も十分にあります。統一球から「飛ぶボール」に変ったことをもってしても、今後バレンティンの記録を破る選手はそう簡単には出てこないに違いありません。

バレンティンはカリブ海に浮かぶキュラソーの出身。WBCには楽天ゴールデンイーグルスのアンドリュー・ジョーンズとともにオランダ代表選手として出場し、与田剛さんが投手コーチを務めた日本代表とは対戦しませんでしたが、競合キューバを破りベスト4に残る大躍進に貢献しました。バレンティンの日本での快挙はもちろんアメリカでも報じられており、2016年までヤクルトと契約を結んでいるものの、サンフランシスコ・ジャイアンツが獲得に乗り出すという噂も流れています。バレンティン自身もメジャー復帰を望んでいると伝えられており、今後もこのパワーを日本で見せてくれるのかどうか、気になるところではあります。



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