2013年8月7日水曜日

A-Rodの異議申し立てと与田剛

皆さんこんにちは。本日の与田剛ファンの気まぐれブログは、禁止薬物使用で多くの選手に処罰が下された話題。処分対象となった選手の中でただ一人、A-Rodことニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手のみがこれを不服として異議申し立てを行っています。

マイアミのクリニックが多数のMLB選手に禁止薬物を販売しているというスクープ記事に端を発した「バイオジェネシス・スキャンダル」。先日、ミルウォーキー・ブリュワーズの四番打者ライアン・ブラウンが今季の残り全試合の出場停止を受け入れたことが報道され、これは大量処分の序曲にすぎないという見方がありましたが、ついに8月6日、MLBのバド・セリグコミッショナーが疑いのある13選手に出場禁止の処分を下しました。

対象となる選手は次の通り。出場停止期間はロドリゲスが今季の残り試合と来季の全試合211試合、他の選手は50試合とのことです。

アレックス・ロドリゲス(ヤンキース内野手)
ネルソン・クルーズ(レンジャース外野手)
エバース・カブレラ(パドレス内野手)
ジョニー・ペラルタ(タイガース内野手)
アノトニオ・バスタード(フィリーズ投手)
フランシスコ・セルベリ(ヤンキース捕手)
ジョーダニー・バルデスピン(メッツ外野手)
ヘスス・モンテロ(マリナーズ捕手)
他 5名のマイナーリーガー

もともと禁止薬物の一掃を目指しているコミッショナーは、このスキャンダルについても徹底した調査を行っており、各選手に言い逃れできないほどの「圧倒的な」証拠をつきつけたと言われています。それだけに、だれもが比較的素直に処分を受け入れ、クルーズのように謝罪会見を行う者もありました。しかし、ロドリゲスだけは「戦う」姿勢を見せています。

現在A-Rodは38歳、処分を受け入れて復帰できるとしても、2015年シーズンは40歳。すでに力の衰えを隠しきれないところまできているのに、このままでは事実上の引退になってしまう可能性が濃厚です。また、A-Rodは現在メジャー最高年俸を受け取っていますが、処分期間中は無給となり、約3420万ドル(約34億2千万円)が失われてしまうそうです。このことは、下り坂の選手に払う莫大な給料を節約できるヤンキースにとっては好都合でもあります。8月2日、処分を前にした会見でA-Rodは「僕をフィールドから遠ざけることで、利益を得る団体が複数ある」と発言。暗にヤンキースを批判し、自分は陥れられているというポーズを見せました。

昨年末に臀部の手術を受け、リハビリのために今シーズンはずっと故障者リストに入っていたA-Rodですが、処分発表の日のホワイトソックス戦に強行出場。大ブーイングの中ヒットを1本放つなど、必死のアピールを見せました。A-RodはMLB機構に異議申し立てを行っているので第三者機関の裁定が下されるまでは処分保留となりますが、見込みは甘くありません。

不祥事はもちろんないに越したことはありませんが、起こってしまったら隠さず白黒はっきりつけるのがメジャーリーグの良いところではあります。問題が起こってもうやむやに済ませることが多い日本のプロ野球も見習ってほしいと思うのですが、与田剛さんはどのようにお考えでしょうか。


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