2012年10月27日土曜日

ワールドシリーズの見どころと与田剛

皆さんこんにちは。ワールドシリーズはサンフランシスコ・ジャイアンツの2連勝で、第3戦から舞台はデトロイト・タイガースの本拠地コメリカパークに移ります。今回の与田剛ファンの気まぐれブログは、米国のスポーツ専門放送局ESPNの記者による「ワールドシリーズの見どころ」をご紹介します。

ただ、おそらくこの記者はタイガースファンのようで、少々タイガースびいきが過ぎる箇所もあります。まあそのあたりは大目に見てあげましょう。

ワールドシリーズを観戦する10の理由

1.ミゲル・カブレラ

この大舞台でメジャー最高の打者が見られる!ジャイアンツはいかに彼を攻略するか。カブレラはポストシーズン9試合で打率.278、1本塁打とイマイチな成績であるが、しかしジャイアンツは彼に打たせたくないなら相当用心深くならねばならない。このシリーズで、カブレラは三冠王にふさわしい打撃を見せてくれるだろう。

2.ジャスティン・バーランダー

今季のサイ・ヤング賞は無理だろうが、彼がメジャー最高のピッチングスタッフを持つチームの最高の投手であることは間違いない。新人時代の2006年と2011年のポストシーズンでは平凡な内容だったが、今の彼は違う。ここまで3度登板して3連勝、ワールドシリーズは緒戦に先発するので2回の登板チャンスがある。過去ポストシーズンで5勝した投手はいないが、彼は記録を作れるかどうか。ただ、彼が地区シリーズで対戦したアスレチックスはリーグ最多三振のチーム、リーグ優勝シリーズのヤンキースは歴史的貧打線と、組みしやすかった。ジャイアンツは当ててくるチームなので簡単にはいくまい。おそらく球数も増えるし、タイガースの不安な守備陣にもプレッシャーがかかる。この難しい状況をいかにバーランダーが克服するかは見物だ。

3.ジム・リーランド、ブルース・ボウチー両監督

リーランドとボウチーは過去25年間で最高レベルの監督であり、ともに今年2回目のワールドタイトルを狙っている。ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルス、ボストンといった大都市のチームを率いていないにもかかわらず、リーランドはボウチーよりも注目を集めてきた。しかし、このシリーズの勝者は、メディアの注目以上のもの(それはたとえば殿堂入り)を手に入れるかも知れない。二度ワールドシリーズに優勝したら必ず殿堂入りできるわけではないが(シト・ガストン、トム・ケリーという例がある)、リーランドは歴代監督15位、ボウチーは23位の勝利数を誇っている。このシリーズは彼らの「遺産」をより強固にする。

4.マルコ・スクータロ

スクータロのような普段は地味な選手がスタープレイヤー以上に重要な役割を果たすのもポストシーズンの醍醐味である。三番、四番打者だけで相手を倒さなければならないわけではないのだ。スクータロはナ・リーグ優勝決定シリーズで14安打を放つなど絶好調。一昨年はコーディ・ロスがそうだった。ロスもまたシーズン終盤にやってきて、10月に大活躍した選手である。泥臭いスクータロの打席は賞賛に値する。彼はパワーにこだわらず、類まれなバットコントロールでボールを前に転がす。

5.マット・ケイン、ティム・リンスカム、マディソン・バムガーナー

彼らのうちのだれかは、ワールドシリーズの先発から外れるかも知れない。バムガーナーのボールのスピードはここ数試合で下り坂である。しかし、この3人は二度目のワールドシリーズタイトルに貢献するチャンスはある。リンスカムは今年もちろん良いシーズンを送ったとは言えないが、今はそんなことは問題ではない。ジャイアンツは彼の先発が一度、いや二度必要になるかも知れない。

6.敬遠四球と犠牲バント

昨年のワールドシリーズ、ロン・ワシントンとトニー・ラルーサ両監督は走塁とバントで誤った判断を繰り返したのを覚えているだろうか。まあ結果論ではあるが。リーランド、ボウチー両監督にはそんな場面を見せてほしくない。とはいえワールドシリーズは、平凡な頭の監督を錬金術師に変えてしまう場でもある。ナ・リーグの優勝決定シリーズではカージナルスのマイク・マセニー監督が第6戦で八番打者のブランドン・クロフォードを無警戒で走らせ、ビッグイニングのきっかけを作った。去年はワシントン監督が第6戦でアルバート・プホルスに敬遠四球を与えたことがレンジャースの劇的な敗戦のきかっけとなった。短期決戦では、監督の決断が勝敗を決する要素となる。

7.プリンス・フィルダー

タイガースが2億1400万ドルでフィルダーと契約したとき、喜ばしいと思った人はあまり多くなかった。でも考えてみよう。タイガースのイリッチ・オーナーは83歳、今年のワールドシリーズに賭けているのだ。フィルダーは試合後にエクササイズバイクに乗ってはいないが、その胴まわりにも関わらず、彼はメジャー有数の才能ある打者である。ポストシーズン最初の2ラウンドでは打率.211、敬遠ではない四球2と少々慎重になりすぎているようだ。自身最初のワールドシリーズ、もっとリラックスして打ってほしい。

8.セルジオ・ロモ

時速98マイル(156.8km/h)の速球を投げるクローザーが必要だなんて言うのは誰だろう?ロモは90マイル(144km/h)を割る球速ながら実にとらえにくいスライダーを投げる。クローザーのブライアン・ウィルソンが負傷、サンティアゴ・カシーヤが不調でロモを使わざるを得なかったとき、ジャイアンツはロモに完全な信頼を置いているようには見えなかった(昨年は65回の登板で48イニングしか投げていない)。ロモはここ数年はリリーフ専門の右腕だが、今季は左打者を被打率.167に抑え込み、どんな打者に対するときもボウチー監督の信頼を勝ち得ている。1点差でカブレラ、フィルダーと対戦することもあるだろう。これはかなりわくわくする場面である。

9.寒さ

重ね着をしてイヤーマフ、手袋をつけたプレイヤーを見るのは面白い。そんなことはないか。この週末のデトロイトの気候は華氏30度(摂氏マイナス1度)、リーランド監督はダグアウトでタバコを吸うために特別の器具を使ったのではないか。しかし、一年で一番重要な野球の試合が、野球よりも氷の彫刻を作るほうが適した気候のもとで行われることは秘密でもなんでもない。この気候が勝敗を決する要素にならないことを祈るが。

10.ダレル・エバンスの始球式

ダレル・エバンスは1970年代、80年代の過小評価されているスターである。彼はジャイアンツとタイガースの両チームに所属した(1984年、タイガースがワールドチャンピオンに輝いたときのメンバーでもある)。ダレル・エバンスを見たい。

私たちは日本で、与田剛さんの解説でワールドシリーズを楽しみましょう。




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